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2020年10月28日

PF-ILD

PF-ILD(進行性線維化を伴う間質性肺疾患)は
近年注目される疾患概念です。

間質性肺炎の中の一病型で
特発性肺線維症IPFに類似した
進行性の線維化という予後不良の経過をとる病気です。

原因は何であってもよく、
画像パターンや血液検査などではなく、
表現型により分類されるものです。

具体的にはBMJ Open Respir Res. 2017 Sep 17;4(1):e000212.より

 ILDの診断かつ2年間で以下のいずれかに該当
  FVC% pred(予測値に対する割合)が10%以上低下
  FVC% pred(予測値に対する割合)が5%以上10%未満低下で呼吸器症状の悪化あり
  FVC% pred(予測値に対する割合)が5%以上10%未満低下で画像検査にて線維化の悪化あり
  画像検査で線維化の増悪に相関した呼吸器症状悪化
  ※感染症や心不全などは除外すべし
 HRCTで網状影と気管支拡張あり
  蜂巣肺の有無は問わない
  病変が10%を超える

と定義されています。
これはあくまで臨床試験のinclusion criteriaなので
別の診断基準があってもいいかとは思いますが、
ひとまずこれを頭に入れておきましょう。

この一群の状態にはニンテダニブが有効であり、
咳、急性増悪、FVC低下などが防げる可能性があり、
早めに患者さんを見つけてあげるのがとても重要です。

最近は病態が詳細にわかるようになって、
PF-ILDのように細かい病態からの
治療選択ができるようになってきました。
悪性腫瘍が遺伝子変異により
再分類されているのとそっくりです。

時代の進歩を感じます。

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タグ:PF-ILD 定義 診断
posted by いしたん at 22:05 | Comment(0) | 呼吸器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月27日

診察 笑い

診察の中で笑いが産まれたら
それは最高の医療やで。

腹を抱えて笑えるなら
信頼関係がきちんとできている証拠だし、
何より同じポイントで笑えるってことは
ちゃんと同じレベルで理解しあえている
ということやからね。

昔々いしたんの先輩ドクターが
そんなことを仰っていました。

先日の外来でのことです。

肥満患者さんが自分の減量話の失敗談を
落語のように喋ってくださって、
看護師さんも含めて大笑いさせてもらいました。

ナースの切り返しも素晴らしく、
患者さんも大爆笑でした。

その患者さんが帰り際に言いました。

「ありがとう。
 いやー楽しい診察やったわ。
 また来るでー。」

楽しい診察という言葉がいしたんには
ぐさっと刺さりました。

丁寧な診察・正確な医療を心がけてきましたが、
その次のステップは笑いとか、
楽しいということなのかなと思いました。

何だか忘れがたい1日になりました。



笑いの診察室―らく朝健康噺

笑いを据えた診察をされている
先生がいるんですね〜。
買ってみました。到着が楽しみです。

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タグ:診察 笑い 患者
posted by いしたん at 22:57 | Comment(0) | 医師 気持ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脳梗塞 失語

脳梗塞の失語はなかなか診断が難しいです。

失語とは言語障害の一つで、
話そうとしても言葉がでない運動性失語と
言葉が理解できない感覚性失語があります。

先日のこと、、、

「声がなんだかでにくいんです」

そんな主訴で受診された患者さんがいらっしゃいました。

一生懸命咽頭を覗き込み研修医くんは

『うーん、多分大丈夫だと思うので
 耳鼻科にいかれてはいかがでしょうか?』

という評価をして帰宅させようとしていました。

まず、大丈夫という表現は避けましょう。
それは判断だからです。

大事なことは診断をつけることです。
上記の状況なら正確には咽頭炎や扁桃炎、
急性喉頭蓋炎などはなさそうと表現すべきです。
であれば耳鼻科受診の推奨は矛盾があると思われます。
正確には診断はわかりませんと説明すべきでしょう。

おっと、脇道にそれました。。。

よくよく聞いてみると、
"突然"喋り出すのが難しくなった
という病歴でした。

突然というキーワードは
詰まった、破れたを想起させ、
脳梗塞が疑われました。

神経診察をしてみるとバレー兆候陽性でした。

結論として左前頭葉のブローカ野に一部跨がる
中心前回の脳梗塞があり、
運動性失語と診断されました。

研修医くんにとっては
失語という診断を下すことが
とても難しいと実感した症例だったようです。

脳梗塞は多彩な症状を呈しますので
診断が難しいケースもありますが、
"突然"というキーワードがあれば
鑑別に挙げておくといいでしょう。

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posted by いしたん at 06:22 | Comment(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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