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2021年03月16日

コルヒチン 妊婦

コルヒチンって妊娠中はやめるべきですか?

レジデントくんが相談にやってきました。
妊娠希望のベーチェット病の患者さんで
コルヒチンを飲んでかなりコントロールがいいので、
やめるべきかどうすべきかと悩んでいるようでした。

確かに日本の添付文書を見ると
禁忌と記載されていますから
投与するのもちょっと嫌ですよね。

でもこの禁忌の根拠はどうなのでしょうか?
これは妊婦に対して禁忌になっている
コルヒチン以外の多くの薬でも同じで、
ちゃんと見直していくべきことと最近は言われています。

https://ra-ibd-sle-pregnancy.org/doctor_toward/d-009.html

上記膠原病関連の妊娠や出産についての
ホームページではコルヒチンの催奇形性や
胎児毒性は否定的であるとされています。

ということで、もちろんICの上ですが継続でいいと思います。

他の病気、色々な薬の妊娠への影響を確認するなら
薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳
とてもいいと思いますので
一冊は手元に持っておきたいですね。

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posted by いしたん at 23:26 | Comment(0) | 産婦人科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月15日

疾病利得

疾病利得とは疾患により
何らかの利益を得ている状態です。

例を挙げるとやりたくないことを避けられるとか、
人から心配されるといったことです。

簡単に言うなれば、、、

「病気治りたくない!」

と本気で思っているという意味です。

先日やってきた患者さんが非常に疑わしい方でした。

非常に強い訴えがありますが、
医学的に妥当ではない所見で
相当な解離がある方でした。

アレルギーが数多く確認されていると
本人はおっしゃいますが(約40種類!!)、
抗原特異的IgE抗体測定法のMASTで陽性になっただけで
実際に症状は息苦しさというだけ。
しかも病歴からは疑い物質を別の日には
普通に使えている!!

誰だよ、これをアレルギーと診断したのは。。。

しかも患者さんからの訴えが激しいからか
医師がどんどん薬を強くしていたという経過でした。

他の科のカルテでは手術傷が閉鎖しないということで
難治性と言われていたようですが、
ミュンヒハウゼン症候群の可能性もあるようでした。

ということで疾病利得の問診をしてみました。

具体的には嗜好歴をきく流れの中で
同居人とか仕事を聞き、
仲良いんですか?とかストレスってどうですか?
といった感じでサクサク聞いていきます。

すると出るわ出るわ。不満が大爆発。。。

身体はちゃんとみる。
でも人は心も大事だから
そっちもちゃんと診てもらいましょう。

ということでようやく精神科への受診に
賛同してくださいました。

年余にわたる難治性+モンスターペイシェントだったようですが、
ようやく少しだけ解決の糸口が見えたかもしれません。

ということで疾病利得など
ちょっとデリケートなところを
聞く時ほど淡々とやる方がいい気がします。

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posted by いしたん at 23:27 | Comment(0) | アレルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月14日

腹部エコー コツ

腹部エコーのコツは何でしょうか?

研修医くんから相談がありました。

ひとまずざっとした全体的な流れを掴むこと。
腹部エコー やり方を参照ください。
それからどういう失敗があるのかを知ること。
最後にトラブルシュートの仕方を知ること。

これは大原則だと思います。

腹部エコーがちゃんと見えない時は
圧迫が不適切であることと、
消化管のガスが邪魔することが2大原因かと思います。

ということで!

適切な圧迫ができるよう調整しましょう。
 
 体格に合わせる(細身では軽く、肥満体では強く)
 病変の深さに合わせる(腹壁直下では軽く)
 病変の範囲に合わせる(広範囲では軽く、限局性では強く)
 病変を明瞭にする(病変と非病変部の連続性と境界を描出する)
 病態により変化させる(筋性防御や反跳痛などを考慮)

ポイントは最初は弱く、徐々に圧迫を強めることでしょうか。
他には腹圧のかからない呼気時に圧迫するとか、
圧迫と解除を「繰り返して」消化管ガスの排除を行うとか
色々とトライしてみましょう。

また消化管および消化管ガスの移動については
体位変換を行ったり呼吸法で対処することもあります。

参考になれば!

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posted by いしたん at 22:13 | Comment(0) | 消化器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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