Ca放出チャネル(リアノジン結合チャネル)の
遺伝学的変異がある方に起こる疾患です。
日常生活ではなんら異常が認められないのですが、
ハロタン、イソフルラン、セボフルランといった
揮発性吸入麻酔薬などの原因薬剤の投与後に、、、
下顎強直
全身の筋強直
頻脈
不整脈
血圧の変動
多くの場合は血圧低下
といった症状が出現します。
さらに、、、
呼気終末二酸化炭素濃度の上昇
筋弛緩薬の持続時間の短縮
自発呼吸の出現
急激な体温上昇(15分で0.5度以上)
その後コーラ様赤褐色(ミオグロビン尿)
心停止
といった所見が見られます。
病態は骨格筋の筋小胞体のCa放出が亢進し
筋収縮が持続することと
ミトコンドリアでのホスホリパーゼA2が活性化し
熱産生が高まることなのだそうです。
そういう意味では悪性症候群とも似ていますね。
緊急事態ですし後遺症も馬鹿にならないですし
まずは悪性高熱症の症状や異常所見について
知っておくことからかと思います。
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