放射線治療によって生じる合併症です。
急性期から亜急性期(照射中後期〜終了後半年程度)に
発症することが多いと言われています。
無症状も多いのですが
乾性咳嗽、呼吸苦、倦怠感、発熱といった
症状を呈することもあります。
放射線肺臓炎の特徴としては
照射野に一致する部位の透過性低下です。
更にCTでは正常肺との境界が
直線状となることが多いというのも特徴ですね。
ただし!照射部位に加えて
照射部以上に広がる場合もあります。
乳癌術後放射線照射後の
BOOP症候群は有名ですね。
Int J Radiat Oncol Biol Phys . 2000 Oct 1;48(3):751-5.
市中肺炎、ニューモシスチス肺炎、
急性心不全、薬剤性間質性肺炎、
癌性リンパ管症などを鑑別して
きちんと診断していきたいものです。
重症度としてRTOG EORTCの
遅発性放射線反応評価基準が使われます。
Grade 1
無症状もしくは軽度の症状(乾性咳嚥)
軽度の画像変化
Grade 2
中等度の症状(重症の咳轍)を伴う線維化や肺臓炎、微熱、斑状の画像変化
Grade 3
重度の症状を伴う線維化や肺臓炎、濃い画像変化
Grade 4
重度の呼吸障害、持続的酸素投与、人工呼吸
参考になれば!
よろしければ応援クリックお願いします!

にほんブログ村