インターフェロンフリー治療の
報告もでてきています。
An Interferon-free Antiviral Regimen for HCV
after Liver Transplantation
Paul Y. K. et al. N. Engl. J. Med. (2014)
ざっとまとめると、、、
C型肝炎ウィルス(HCV)感染症は、
どの地域においても肝移植の一番の原因疾患です。
治療法の一つであるインターフェロン(IFN)レジメンは、
肝移植後の免疫抑制患者では
治療制限に至るほどの毒性を示すため、
治療効果が芳しくないようです。
上記はそういった背景をうけて
NS5A インヒビターのオムビタスビル(ombitasvir)、
リトナビル+プロテアーゼ阻害薬 ABT-450(ABT-450/r)、
非ヌクレオシド系ポリメラーゼ阻害薬ダサブビル(dasabuvir)、
リバビリンの4つを用いたインターフェロンフリーレジメンが、
肝移植後にHCV遺伝型 1 型感染症が再発した患者で
有効であるかを検討された論文です。
主要評価項目は治療終了後12週目の
ウイルス排除(SVR)です。
オムビタスビル、ABT-450 、リトナビ、ダサブビル、リバビリン療法は、
肝移植後にHCV遺伝型 1 型感染症が再発した患者で、
重篤な副作用の発生率が低く、
ウィルス排除の維持率が高かったという結果でした。
いやはやすごい。
SVRが90%以上ときました。
これからのC型肝炎の治療は劇的に変わるでしょうね。
このスタディからインターフェロンを
使わなくて良いということがわかりました。
今進んでいるソフォスビル+レディパスビルでは
リバビリンすら不要になる可能性もあります。
これまでのC型肝炎治療の根幹をなしてきた
2剤が不要になるのです。
すごいですよね。
さて、、、
相変わらずアホな感想しか出てきませんが、
これを読んで思ったことを。。。
この薬って全部AbbVieの製品だなー。。。
一流ジャーナルに載せたら製薬会社も
絶対儲かるなと思う訳です。
そしたら更に研究が進む。
日本の製薬会社もこのサイクルを回して
一流ジャーナルに載せる研究をしないと
プロモーションに負けちゃいますね。
頑張らねばと思いました!
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