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2015年04月11日

サイログロブリン抗体のエピトープが分化型甲状腺癌の予後因子になる?

Lupoli G A J. Clin. Endocrinol. Metab. 2015を読みました。
イタリアのグループからです。
内分泌はヨーロッパが強いですね。

生化学の経験がない若いドクターには
なかなか難解な論文だったようです。
結構沈没している人がいました。笑

さて、アイデアがこの論文は面白かったです。
ちょっと調べてみると日本の科研費にも
同じテーマで登録されていますから、
昔から提唱されていた
アイデアだったのかも知れませんが・・・^^;

抗体陽性だったら健常者ではないと思うので
コントロールのとり方がイマイチな気もしますし、
似たパターンといえども微妙な差だった気もします。
ただ、このように抗体の量ではなく質に着目して
評価できるというアイデアが面白かったです。
今後の発展に期待ですね♪

論文の内容は以下のようなものでした。

甲状腺摘出術およびアブレーション後に血清サイログロブリン(Tg)濃度の上昇は再発や残存病変の感度の良いマーカーである。しかし、サイログロブリン抗体(TgAb)が存在すると、正確にTgを定量することができず、その解釈が難しい。そこで、TgAbに大きな注目が注がれており、TgAbも再発/残存病変のマーカーとなっている。にもかかわらず、TgAbと予後の関係に関しては明確な結論が得られていないため、今回TgAbエピトープと予後の関連を調べることにした。

TgAbは健常者でも10%に認められるので、これを"健常者"のコントロールに、橋本病患者を"自己免疫疾患患者"のコントロールとした。これらを対照群として、TgAb陽性の分化型甲状腺癌患者を調べることにした。Tgモノクローナル抗体パネルでエピトープを決定したところ、無病患者は健常者と、再発/残存病変患者は自己免疫疾患患者とそれぞれパターンが似ていた。
つまり、無病患者と再発/残存病変患者はTgAbのエピトープで区別ができるということですね!ただし、エピトープパターンだけで100%きれいに二つの群をわけられている訳ではないことには注意が必要です。

あとのデータは、Tg濃度が測定法により一致しないことや、TgAb濃度ではカットオフ値をどう設定しても適切な感度/特異度は実現できないことなどが示されています。

いやー、面白かった。

個人的にはTg測定法にいろいろあことがツボでした。
免疫放射性アッセイ(IRMA)、
免疫発光法(ECLIA、エクリアと読みます、ルテニウムを使うことでケミルミネッセンスよりシグナルが減少しないことがポイント)、
リカバリーテスト、
RIA、
いろいろあるんですね〜。

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posted by いしたん at 01:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分泌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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