どこに進もうとも必ず出会う
やっかいな病気です。
まずは診断基準を確認しましょう。
●厚生省DIC診断基準:(1976年に作成、1988年に改定)
7点以上でDIC確定、6点はDIC疑い、5点以下はDIC可能性少ない
基礎疾患:あり(1)
臨床症状
出血症状:あり(1)
臓器症状:あり(1)
検査結果
血清FDP(μg/mL):40-(3)、20-40(2)、10-20(1)、-10(0)
血小板数:-5万(3)、5-8万(2)、8-12万(1)、12万-(0)
血漿フィブリノゲン濃度(mg/dL):-100(2)、100-150(1)、150-(0)
PT-INR:1.67-(2)、1.25-1.67(1)、-1.25(0)
●Overt DIC診断基準(感度が低く特異度が高い)
Overt DIC診断基準を満たす患者は全て急性期DIC診断基準を満たす
●急性期DIC診断基準〜日本救急医学会が作成(2005年)
SIRS:3項目以上(1)
PLT:8-12万 or 24h以内で30%以上減少(1)、-8万 or 24h以内で50%以上減少(3)
PT-INR:1.2-(1)
FDP:10-25(1)、25-(3)〜D-dimerからFDPへ換算してもいい
※D-dimer測定方法毎の換算
シスメックス:5.4 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、13.2 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
日水製薬:10.4 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、27.0 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
バイオビュー:6.5 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、8.82 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
三菱化学メディエンス:6.63 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、16.31 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
ロッシュダイアグノスティックス:4.1 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、10.1 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
積水メディカル:6.18 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、13.26 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
ラジオメーター:4.9 μg/mL(FDP 10 μg/mL相当)、8.4 μg/mL(FDP 25 μg/mL相当)
4点以上でDICと診断
DICスコアは治療効果判定にも使います。
まとめると、日本であれば
急性期DIC診断基準と
厚生省DIC診断基準の
両方に照らし合わせて診断する必要があります。
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