言われていますが、
最近欧米では免疫性血小板減少症と呼ばれます。
日本では『SLEによるITP』とか表現されます。
SLEによるって言ってんだから
もはや"特発性"ではないだろう。。。
そんなことを思った研修医くんは
少なくないのではないでしょうか。笑
さて。。。
ITPは成人では慢性型が多いのですが、
徐々に発症し6カ月以上〜年余に渡って
経過する疾患です。
紫斑、鼻血、過多月経、
深部出血(脳、肺、消化管)などの
出血症状が代表的です。
検査所見としてはPLTが高度に低下します。
PA-IgG上昇するのも特徴の一つです。
骨髄穿刺で他の血液疾患の除外も必要です。
この鑑別がとても難しいのですが、
逆にできるようになれば
血小板減少の鑑別ができるようになったと
言えると思いますので
研修医くんの勉強にはもってこいの疾患ですね。
で、色々な鑑別ができたら
いよいよ診断基準との照合です。
出血症状
血小板減少 + WBCとRBCは正常
骨髄検査で巨核球が正常〜増加 + 赤芽球や顆粒球は正常
血小板減少をきたす他の疾患が否定的
上記の全てを満たした場合にITPと診断します。
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