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2019年07月13日

山本昇

山本昇先生の講演会を先日伺いました。

国立がん研究センター 中央病院で
抗癌剤の開発に長年取り組まれている
日本のがん治療のトップを走っている
先生の一人だと思います。

そこで日本の抗癌剤開発の現状について
初めて知ったことが沢山ありました。

今までの治験はI相、II相、III相と
積み重ねていくクラシカルな方法でした。
しかしそれでは薬剤承認までの時間が
長時間になってしまうなど
色々な問題がありました。

そこで最近はI相試験の後に
expansion cohortを入れることで
II相は行われずすぐにIII相へいったりするようになり
治験が多様化してきたそうです。

また個別化をベースにした治験が
とても沢山増えているようで、
各患者さん・癌の遺伝情報を事前に
知っておくことが必要になったそうです。

さらにさらに!

高速化が著しいようで、
ターゲットが見つかって薬ができるまでの時間が
とても短くなったそうです。
ですからあっという間に治験が始まり
エントリー期間があっという間に終わってしまう。

衝撃的なことはここからです。

日本ではそういったトレンドに
いまだに着いていけてないそうです。

多様な治験に対応できるCRCさんが少なければ、
患者さんの遺伝情報を共有する仕組みもない。
つまり治験に参加できる準備が全く整っていないそうです。

ですから、、、

あっという間に終わってしまう
エントリー期間に日本だけが参加できない。
つまり日本人でのデータが取れないため、
他の国で承認された新規薬剤を
日本だけが承認されないという
ドラッグロスが起こる可能性が
非常に高いということだそうです。

また日本はそんな状態ですから
世界の企業からは日本で治験をするメリットが
あまりないとされるようになっているようです。

日本だけが薬がなくなる!?

そんな可能性があること、
治験に参加することがいかに大切なのかを
初めて実感させていただきました。

山本昇先生のセミナーは
本当に怖いなと思ったゾクゾクするお話でした。
研修医の先生もより良い未来・医療を作り出すために
一体何をすべきなのかを考えるいい機会になります。

機会に恵まれたならお話を
聞きにいってみてください。

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posted by いしたん at 06:56 | Comment(0) | 呼吸器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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