一定程度は知っておく必要があります。
丁度SAHの対応をある程度
どの研修医くんでも知っているのと似ています。
というのは、、、
髄膜炎の中でも細菌性髄膜炎と
単純ヘルペスウイルスによるものは
絶対に見逃してはいけないものです。
ちょっとでも疑ったら最後まで
やり切る必要があります。
そういった点ではクモ膜下出血と似てます。
まずは、、、
@すぐに人を呼ぶ
A疑ったら来院30分以内に培養+抗菌薬治療開始
この二つをしっかりと覚えてください。
病院到着から6時間を過ぎると
死亡率が高くなるとされています。
理想的には以下の動きですが
なかなか難しいので
現実的な対応についてもまとめてあります。
理想的な対応
A、B、Cを確認:必要なら挿管・補液開始・昇圧薬
血液培養2セット
ステロイド投与(抗菌薬開始10-20分前 or 同時に)(抗菌薬開始後は意味なし)
デキサメタゾン
0.15 mg/kg q6h 2-4日間(N Engl J Med. 2002 Nov 14;347(20):1549-56.)
クモ膜の炎症を抑える
小児ではインフルエンザ桿菌、成人では肺炎球菌に有効性が確立
初期で投与して起炎菌が上記以外では中止
ただしこの量が必要かは検討が必要
初期治療の抗菌薬開始(先の血培で原因特定はできる!抗菌薬は特に大きな害はないし、治療が遅れることによる不利益の方が大きい)
年齢別に(以下ガイドライン参照)
セフトリアキソン 2 g q12h
+ バンコマイシン 1 g q12h(または500 mg q6h)(20 mg/kg q12h)
+ アンピシリン 2 g q4h
+ アシクロビル 10 mg/kg q8h
頭部CT
腰椎穿刺
現実的な対応
A、B、Cを確認:必要なら挿管・補液開始・昇圧薬
一般採血
頭部CT(意識障害や局所の神経学的な所見がある場合)
脳ヘルニアや頭蓋内占拠性病変があれば抗菌薬開始
腰椎穿刺→細胞数など確認
血液培養2セット
ステロイド投与〜細菌性髄膜炎の場合は有効
ステロイドは後遺症を減少、死亡率も減少傾向
菌破壊によるサイトカインストームを抑制するから
抗菌薬よりも10-20分前に投与
デキサメタゾン 0.15 mg/kgを6時間毎に4日間
初期治療の抗菌薬開始
年齢別に(以下ガイドライン参照)
です!!
細菌性髄膜炎診療ガイドライン 2014
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