(Heparin-induced thrombocytopenia、HIT)
ヘパリンの合併症でとても有名です。
血小板減少の時の重要な鑑別疾患です。
疑ったら4Tスコアをつけてみましょう。
(J Thromb Haemost. 2006 Apr;4(4):759-65.)
Thrombocytopenia
2点:50%を超えた血小板減少 + 血小板最低値 2万/μL以上
1点:30-50%の血小板減少 or 血小板最低値 1-2万/μL
0点:30%未満の血小板減少 or 血小板最低値 1万/μL未満
Timing of count fall
2点:ヘパリン投与後5-10日の明確な発症 or 過去30日以内にヘパリン投与歴があれば1日以内の発症
1点:
ヘパリン投与後5-10日の不明確な発症(例:血小板数測定がされていないなど)
10日以降の血小板減少
過去31-100日にヘパリン投与歴があれば1日以内の発症
0点:今回のヘパリン投与による4日以内の血小板減少
Thrombosis or other sequelae
2点:
新たな血栓症の発症
皮膚の壊死
未分画ヘパリンボーラス時の急性全身反応
1点:
血栓症の進行や再発
非壊死性皮膚病変(皮膚の発赤)
0点:なし
oTher cause foe thrombocytopenia
2点:明らかな血小板減少の原因が他に存在しない
1点:ほかに疑わしい血小板減少の原因がある
0点:ほかに明確な血小板減少の原因がある
>>>
0-3点:低リスク
→陰性的中率が0.998と非常に高値
4-5点:中リスク
6-8点:高リスク
>>>
否定するために使うべき
というわけで4Tスコアで中リスク以上なら
HIT抗体の測定をします。
それで陽性なら機能的測定法で診断が確定です。
その後ヘパリンの中止と
アルガトロバンの開始など
治療が始まりますが、
それはまた後日記載しますねー。
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