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2019年10月18日

フロセミド

フロセミドはループ利尿薬の
代表的なお薬です。

利尿作用の強さは
ループ>サイアザイド>アルドステロン受容体拮抗薬
とされていますから、
溢水の方などで体液を減らしたいときは
ループ利尿薬がまず使われると思います。

ループ利尿薬の薬理作用はどれも同様で
静注で十分量を投与すれば
効果は変わらないとされていますので
ループ利尿薬の代表であるフロセミドは
使いこなせるようになっておきたい薬剤です。


知っておきたい性質は以下の通りです。

■性質
pH 8.6-9.6のアルカリ性製剤
 →pHの低い製剤との配合は不可
oral bioavailability 10-100%(非常に低い・個人差が非常に大きい)
持続時間:6時間(短い)
作用発現時間:0.1-1時間
降圧効果なし
 RAAの活性化のため
ループ利尿薬はいずれも短時間作用型ですから
十分な利尿効果を発揮させたいときは2回/日が必要です。


薬物動態も忘れずに知っておきましょう。

■薬物動態
蛋白結合率が高い(90%以上)
近位尿細管周囲の毛細血管に効率的に運ばれる
近位尿細管上皮細胞に取り込まれる
 血管側のOAT1 or OAT3が重要
尿細管管腔内に分泌される
 尿細管腔側のOAT4が重要
ヘンレループ上行脚管腔側から作用
 Na/K/2Cl共輸送体の阻害(Na再吸収抑制)
 尿素トランスポーター抑制→間質の浸透圧を低下させる

上記のどこかが破綻すると
フロセミド抵抗性となります。

例えば、、、

 腸管浮腫
  ネフローゼ
 腎血流低下:心不全など
 近位尿細管での取込み阻害:アセタゾラミド、シメチジン、NSAIDs
 低アルブミン血症
  Alb ≦ 2.0 g/dLではフロセミドとアルブミンを混合投与すると尿量が増える
 タンパク尿
 GFR低下
 尿細管間質の障害
 アシドーシス

といったところです。

他には、、、

効果が切れた後にリバウンドの再吸収亢進が起こり
正味の体重減少効果が減弱することがあります。


副作用に気をつけつつ使いましょう。

■副作用
Na低下
Mg低下
K低下
 有機酸塩Kより塩化カリウム補充が有効
  有機酸塩Kがアルカリ性だから代謝性アルカローシスを助長するため
代謝性アルカローシス
 リスク
  腎不全患者
 検査
  Alb正常ならNa - Cl = 36が正常
  Na - Cl>36で代謝性アルカローシスを疑う
 原因
  Clの欠乏
 治療
  利尿薬の減量・中止の検討
   MR阻害薬の追加や変更
   アセタゾラミドの併用
  K補充
   KClが望ましい(有機酸Kは使わない)
  Cl補充
   KCl or 生食 or 肝不全用アミノ酸輸液
  Mg補充(低Mg血症合併時)
急性腎障害

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posted by いしたん at 21:06 | Comment(0) | 循環器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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