医療者は放射線をよく使うので
しっかりと知っておきたいものです。
人体への影響については
線量に応じて確率はあがるが症状は同じ
「確率的影響」と
線量に応じて症状が重くなる
「確定的影響」があります。
簡単にいうと確率的影響は
成人では癌のことで、
確定的影響はそれ以外のことです。
被曝線量については
程度を掴んでおくことが重要です。
少しでも被曝したら即アウトではありません。
2 mSv/年以下は自然放射線に
晒されているレベルですので、
問題ないと思います。
100 mSv/5年は確定的影響が起こらず、
確率的影響が容認レベルだそうです。
100 mSvでは5人/1000人程度の癌が増えるようですが、
自然癌死亡率は300人/1000人ですし、
日本の中でも住んでいる都道府県が違うだけで
5人以上の差が出たりします。
つまり自然発生のばらつきに埋もれて
放射線が原因かは判断できないレベルということです。
なので、100 mSv以下を低線量域といいます。
これが放射線従事者の許容線量となっています。
つまり、ま、いっか〜というレベルでしょうか。笑
1000 mGyからはやばいと思ってください。
確定的影響が出てくるレベルです。
自覚症状も出てきます。
4000 mGyでは50%が死亡し、
8000 mGyでは100%が死亡するそうです。
こういう線量についての感覚があれば
パニックになることは少ないかと思います。
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