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2020年07月11日

熱傷

熱傷は軽症を含めると
よくある外傷ですので
研修医くんも対応を覚えておきたいですね。

病態としては熱が組織の損傷を生じることと、
炎症物質が放出されることがあります。
後者ではSIRSになったり
毛細血管透過性亢進による
循環血液量減少になったりします。

重要なのは重症度をつけることです。
深度を評価し、熱傷範囲を測定し、
全体をみて重症度指数をつけます。

●深度
 I度
  米国の分類ではepidermal burn
  Goetze分類ではI度
  外観・症状
   紅潮のみ
   疼痛あり

 II度
  II度浅度熱傷
   米国の分類ではsuperficial dermal burn(SDB)
   Goetze分類ではII度
   外観・症状
    水疱(水疱底が赤い)、発赤、びらん
    易出血性
    強い疼痛あり
   基底膜の一部や毛包は残存

  II度深度熱傷
   米国の分類ではdeep dermal burn(DDB)
   Goetze分類ではIII度
   外観・症状
    水疱(水疱底が白い)、発赤、びらん
    易出血性
    強い疼痛あり
   基底膜や毛包がない

 III度:疼痛消失、炭化した皮膚、羊皮様、毛が疼痛なく抜ける
  米国の分類ではdeep burn
  Goetze分類ではIV度
  外観・症状
   蒼白
   羊皮紙様
   知覚脱出(疼痛なし)

●熱傷範囲
・9の法則→救急の初期対応で使いやすい、成人

・Lund-Browderの式→最も正確

・Blockerの法則(5の法則)→小児に使う

・手掌法
 指を含む患者の手掌を1%とする

●重症度指数
Burn index
 II度熱傷面積(%)×1/2 + III度の熱傷面積(%)
 >>>
 10以上を重症とする

Prognostic burn index
 Burn index + 年齢
 >>>
 120-→致死的で救命は極めて稀
 100-120→救命率20%程度
 80-100→救命率50%程度
 -80→重篤な合併症や基礎疾患がなければ救命可能

Artzの基準
 1→重症熱傷
  III度熱傷 ≧ 10%
  顔面、手足のIII度熱傷
  >>>
  熱傷専門施設で入院が必要

まずは火傷を評価できるように
上記から頭に入れておいてください。

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posted by いしたん at 07:10 | Comment(0) | 救急 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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