がんの転移のために脊髄が圧迫され
脊髄麻痺となる疾患です。
■症状
体動時や夜間に増強する背部痛(88%)
神経根性疼痛
筋力低下
下肢脱力
感覚低下
排尿・排便困難
■疫学
悪性腫瘍
脊椎転移の2-20%で脊髄圧迫に移行する
胸椎が最多(70%)
■病態
悪性腫瘍
椎体や硬膜外腔への転移・圧迫による脊髄麻痺
■検査
身体所見
神経根障害
病変部位に一致したレベルの筋力低下
感覚障害、深部腱反射低下
病変部叩打による同部の神経根支配域の電撃痛
脊髄麻痺
左右対称
近位筋優位の筋力低下
感覚障害
深部腱反射亢進
膝蓋腱反射亢進
病的反射
バビンスキー反射陽性
CT
MRI
■原因
悪性腫瘍
肺癌:20%程度
乳癌:20%程度
前立腺癌:20%程度
非Hodgkinリンパ腫
多発性骨髄腫
腎細胞癌
■治療
手術
適応
48時間以内が原則
適応
脊椎の不安定性、1ヶ所のみの脊髄圧迫
放射線治療中または治療後における神経症状の進行
術式
椎弓切除+後方固定術+腫瘍切除術
ステロイド
デキサメサゾン4 mg/回を4回/日→3-4日で1/3ずつ減量
放射線治療
適応
(予後の長短にかかわらず)疼痛などの症状を伴うもの
(症状の有無にかかわらず)骨折や麻痺の危険が迫っているもの
術前照射(術中出血抑制、切除範囲縮小、局所制御向上)
術後照射
固定術後には必須
いしたんのまとめノートからの転載です。
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