移植片(グラフト)が攻撃を受け
機能不全・壊死に至る病態です。
つまり骨髄が問題ないから生じる病態です。
ある研修医くんが骨髄移植のときに
拒絶反応を心配していましたが、
造血幹細胞移植では拒絶反応はありません。笑
どちらかといえばGVHDが問題です。
さて。
拒絶反応は人の臓器移植において
最も重大な課題です。
まずはどんな拒絶があるのかを
知ることから始めましょう。
超急性移植片拒絶
移植後数分から数時間で機能不全・拒絶される
以前の臓器移植や輸血のためにドナーに対する抗体が存在する場合におこる
急性移植片拒絶
移植後数日から数週間で機能不全・拒絶される
アロ特異的T細胞が移植抗原を認識し活性化する
MHCが違う
MHCが一致している場合に乗っているペプチドが違う(直接認識)
レシピエントの抗原提示細胞が移植片を貪食して抗原提示する(間接認識)
慢性移植片拒絶
移植後数ヶ月から数年で機能不全・拒絶される
詳細なメカニズムは不明で適切な対処法がまだない
つまり急性移植片拒絶が
細胞性免疫ということで、
免疫抑制薬はこれを予防しているのでした。
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