全血を静置して赤血球が沈降する速度を
測定する検査です。
ウェスターグレン法では
ガラス管を立てて1時間値を測定します。
国際血液学標準化委員会の基準値は
男性2-10 mm/1 h
女性3-15 mm/1 h
とされています。
ESRに影響する因子には
以下のようなものがあります、
赤血球凝集
赤血球数
赤血球容積
血漿タンパク質(フィブリノーゲン、αグロブリン、マクログロブリンなど)
ですから赤血球沈降速度が
大きくなるというのは
必ずしも炎症だけではありません。
先日CRPが正常でESRが高い患者さんに
CTとか抗菌薬を処方しようとした
研修医くんがいました。
結局その症例は鉄欠乏性貧血の治療を行い、
貧血が改善したらESRも戻ったのでした。
赤沈が正常値から外れても慌てすぎないでください。
これを機会に赤沈の原理を再確認しましょう!
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