研修医くんの素朴な質問でした。
確かに強皮症という言葉には
全身性強皮症と限局性強皮症が含まれていて
その違いがわかりづらいですよね。
結論から言うと両者は全く異なる疾患です。
混同しないようにしましょう。
限局性強皮症(モルフェア・morphea)は
皮膚のみの病気です。
内臓を全く侵さないので心配のない病気です。
一方、全身性強皮症(SSc)は皮膚だけではなく
内臓にも線維化が起こります。
膠原病の代表的な疾患の一つで
命に関わることもしばしばあります。
そのSScは皮膚硬化の程度によって
びまん型全身性強皮症(dcSSc)と
限局型全身性強皮症(lcSSc)に分けられます。
lcSScとdcSScで経過が違うために
治療などがまた変わってきます。
ということでモルフェアとlcSScは全く違います。
SScの診断基準に限局性強皮症の除外が
入っていることに混乱しないでくださいね。
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