なかなか難しいと先日感じました。
カラオケが大好きな高齢者が
発熱前にカラオケに通っていて、
咳と痰と呼吸苦を主訴に受診されました。
CTではCrazy-pavingとはいえないものの、
両側の肺病変で病歴からCOVID-19は
否定しきれない患者さんでした。
すると、、、
一般的な肺炎で必須の検査である
喀痰の採取、グラム染色、喀痰培養が
非常にリスクがあるため
施行できないという状況になりました。
SARS-CoV2のPCRの結果判明までは
時間が結構かかるため
この呼吸状態ではなかなか待つのは厳しい。。。
ということで必要な細菌学的検査をとれず
ある程度のカバーをした
抗菌薬で治療スタートとなりました。
結局はPCR陰性で抗菌薬で改善傾向で、
一般細菌を疑う経過と判断されましたが、
de-escalationを行うための根拠がないため、
仕方なく広めの抗菌薬で治療を完遂しました。
研修医くんにも感染症だったら
感染源の培養をとれ!!と
口を酸っぱくして教えていましたが、
それも不可能になりました。。。
新型コロナウイルスによって耐性菌の割合も
激増するのではないかとぞっとしました。
恐ろしいです。。。
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