SARS-Cov-2に対する中和抗体カクテルで、
その臨床試験中間結果が報告されました。
N Engl J Med . 2021 Jan 21;384(3):229-237.
SARS-CoV-2ウイルス負荷は
COVID-19の重症化や死亡と
関連することが明らかとなってきました。
ということは感染後に速やかに
ウイルス量を抑制できれば
臨床的に有益な治療となると推測されます。
抗血清治療の有効性も十分とは言えませんが
ちらほら報告されてきていますし、
血清全部ではなく有効な成分(つまり中和抗体)のみを
取り出して使えればという流れかと思います。
REGN-COV2はスパイクタンパクの受容体ドメインを
標的とした2つの抗体の組み合わせです。
REGN-Cov2中和抗体カクテルの投与で
患者のウイルス負荷を有意に減少させました。
特にSARS-CoV-2に対する抗体産生がない患者さんで
大きな効果があったのが印象的でした。
臨床的な効果としては病院受診患者のが
減る傾向を認めていることから
臨床的な悪化が防げているのでしょうか。
また大きな副作用はなかったようです。
REGN-COV2の更なる結果を期待したいですね。
日本にもやってくるのでしょうか。
あとは入院患者での効果とか
最近話題の変異コロナウイルスに
有効かどうかも知りたいですね。
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