年度変わりにむけて多くのドクターが
患者さんの紹介状やサマリー作成に追われる時期です。
紹介状の書き方はもちろん大事ですが、
基本的に外来カルテの
サマリを貼り付けて過不足ない情報を
添付すればいいと思っています。
医者としてもっと大事なのは
患者さんへの伝え方かと思います。
長いことこの病院にお世話になってきたのに!
一生この病院に面倒見てもらうつもりだったのに。
ここに命を預けてきたんや。
もう30年くらい通っているんだから嫌だ。
そんなことを仰る患者さんは少なくはありません。
しかし地域の中核病院で高血圧だけとか、
10年以上薬が変わることなく落ち着いている人とか、
そういった患者さんに医療資源を裂けられません。
ということでいしたんは正直にこう伝えています。
「〇〇さんからこちらにいらっしゃりたいと
仰っていただけて大変ありがたいです。
しかし我々は経営者ではないんです。
自分の病院の利益だけを考えていれば良い訳ではない。
公的な医療資源をどのように適切に配分するか考え、
また地域の中で果たすべき役割分担があります。
地域の中核病院ですからここでしかできないことに
時間を割きたいと思っています。
ここでなくてもできることは他の病院・クリニックで
対応していただきたいと思います。
新しく困った方を受け入れるためには
落ち着いた患者さんに卒業していただく必要があります。
実際〇〇さんが最初にここにいらっしゃれたのも
他の方が席を開けてくださったからです。
こちらの事情で大変申し訳ないのですが、
〇〇さんは非常に落ち着いているので、
卒業していただきたいです。
また病気が再燃するなどあればお越しください。」
参考になれば幸いです。
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