男性の尿路感染症の原因として
研修医くんでもきちんと理解しておきたい
疾患の一つかと思います。
前立腺炎はNIHによって
以下のように分類されています。
(Krieger JN Urology 1996)
カテゴリーI:急性細菌性前立腺炎
カテゴリーII:慢性細菌性前立腺炎で細菌検出あり
カテゴリーIII:慢性前立腺炎で細菌検出なし
慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群
IIIA:炎症を有する
IIIB:炎症を有さない
カテゴリーIV→無症候性炎症性前立腺炎
NIH分類1の急性前立腺炎は
救急などで対応することがあります。
■症状
発熱
排尿困難
頻尿
排尿時痛
血尿
会陰部や下腹部の不快感
上記のような症状を訴える、、、
■疫学
リスク
前立腺の鬱滞や鬱血をきたす会陰部の圧迫や刺激
長時間のドライブ
オートバイ
自転車
乗馬
過度の飲酒
性交
手淫
射精の中絶
経尿道的医療行為
といったリスクを持った男性がいたら、
直腸診で前立腺の圧痛、腫大を
ちゃんと確認してください。
尿検査や培養、血液検査も重要です。
どうも直腸診のハードルが高い
研修医くんがいますが、
きちんと診断根拠を確認せず、
意味のない薬を出す方が
よほどリスクだと思います。
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