髄液が頭蓋内に過剰に貯留し、
過剰髄液により脳室が拡大する病態の疾患です。
頭痛、嘔吐、鬱血乳頭といった
頭蓋内圧亢進症状を呈します。
赤ちゃんであればミルク摂取不良、
頭蓋の拡張(頭囲拡大)、頭皮静脈の怒張、
落陽現象、大泉門膨隆、頭蓋骨縫合線離開
といった症状や身体所見がみられます。
原因は大きく3つに分けられます。
髄液の過剰産生
脈絡叢乳頭腫
髄液の循環路の通過障害:殆どがこれ
交通性
脳室とくも膜下腔の交通が保たれているもの
非交通性(閉塞性水頭症とも)
脳室とくも膜下腔の交通が障害さているもの
上矢状静脈洞への吸収障害
軟骨形成不全症
頭蓋縫合早期癒合症
高齢者なのか乳幼児なのかといった
患者背景も考えながら
原因を特定していくことが必要です。
水頭症の治療には原因の除外以外に、
シャント術があります。
V-Pシャント
V-Aシャント
L-Pシャント
上記のような種類がありますが
VPシャントが一般的かと思います。
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