色々と実しやかに言われているものの、
実際に直接比較した実験はありませんでした。
先日TofaとBariを統計の力を使って
関節リウマチの治療について
比較している研究が発表されました。
Ann Rheum Dis. 2021 Sep; 80(9): 1130–1136.
プロペンシティースコアマッチングは
臨床研究では流行しているやり方かと思いますが、
今回はこれを超えたIPTW法が用いられています。
24週までの継続率はどちらも90%程度で
若干バリシチニブが良かったようです。
平均のCDAIについてはBariが有意に低く、
CDAI寛解達成割合もBariが高かったようです。
TOFAは効かない人の特徴として
HAQ-DIが高い人、複数のバイオ製剤で無効となった人が
多変量解析でも単変量解析でも挙がってきました。
一方でBARIの場合は単変量解析で
HAQ-DIが高い人が挙がりましたが
多変量解析になると消えました。
つまりTOFAは患者を
より選ぶ必要があるということですね。
JAK阻害薬はほぼ変わらないと言われていても
実感としてはやっぱり少し違っていて、
それが検証されたのは凄いなーと思いました。
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