観察だけでははっきりしない皮疹の診断のために
実施するべき検査の一つです。
皮膚科ローテーションで皮膚生検も
結構行われることが多いと思います。
という訳でやり方、流れを知って、
どんな風に動けばいいか考えましょう。
■手順
同意書をとる
説明すべきこと
診断がどの程度明らかになるか
治療がどう変わるか
瘢痕がどの程度残るか
ケロイド素因はないか
生検しなかった場合のメリットとデメリット
部位の選定
必ず瘢痕ができるため顔、腕、下腿は注意が必要
方法
パンチバイオプシー
4 mm径程度のトレパンを用いてくり抜く
皮下脂肪組織のレベルまで取れる
くり抜いたら有鉤鑷子で端を保持して引っ張り上げる
剪刀で脂肪組織のレベルで切り離す
切除生検
メスを用いる
皮下脂肪組織に向かって楔形ではなく垂直に切る
消毒
0.05%クロルヘキシジン
10%ポビドンヨード
ドレープ
局所麻酔(針を曲げて生検部の周囲から液を入れる)
パンチバイオプシー or 切除生検
5-0で縫合
ガーゼと包帯で保護
検査に回す
組織培養
病理標本
ホルマリンで固定
凍結標本
遺伝子検査
電子顕微鏡
固定液をグルタルアルデヒド、四酸化オスミウムなどにする
といった感じをベースにやっていました。
縫合糸 太さも参考にどうぞ。
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