消化管に噛みつき刺入する所謂
アニサキス症とは別の病態で
救急対応をする医者ならば
知っておくべき疾患だと思います。
原因となる食材としては秋刀魚や鯖などの青魚、
スルメイカといった第二中間宿主に加えて、
カツオ、鮭、海老、マグロ、貝類など
ほぼ全ての海産物で起こり得るようです。
アレルゲンとしては以下のようなものが知られています。
Anis1:19–24 kDa、セリンプロテアーゼインヒビター起源、他のアレルゲンとの交差反応性なし
Anis2:97–100 kDa、パラミオシン起源
Anis3:36–41 kDa、トロポミオシン起源
Anis4:9 kDa、システインプロテアーゼインヒビター起源、耐熱性
Anis5:15 kDa、SXP/RAL-2タンパク質起源
Anis6:7 kDa、セリンプロテアーゼインヒビター起源
Anis7:139 kDa、起源不明
Anis8:15 kDa、SXP/RAL-2タンパク質起源、耐熱性
Anis9:14 kDa、SXP/RAL-2タンパク質起源、耐熱性
Anis10:21 kDa、起源不明
Anis11:27 kDa、起源不明
Anis12:31 kDa、起源不明
Anis13:37 kDa、ヘモグロビン
Anis14:24–27 kDa、起源不明
トロポニンC(TnC):21kDa、トロポニンC起源
知っておきたいことは耐熱性のものがあります。
つまり加熱しても完全には防ぎきれないということです。
アナフィラキシーの患者さんでの問診時に
注意したいところです。
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