(food dependent exercise-induced anaphylaxis、FDEIA)
特定の食物摂取後の運動負荷によって
アナフィラキシーが誘発される疾患です。
1979年に初めて報告されました。
J Allergy Clin Immunol . 1979 Jun;63(6):433-4.
食物としては小麦と甲殻類が多いと言われています。
特に小麦製品ではω5-グリアジンと
Clin Exp Allergy . 2003 Jan;33(1):90-5.
HMWグルテニンの抗原が有名ですね。
食べ物以外という事になると
茶のしずくという石鹸も懐かしいものです。
J Allergy Clin Immunol . 2011 Feb;127(2):531-533.e1-3.
症状の増強因子の確認も必要です。
運動:運動開始後30分未満の発症が75%
ランニング
球技
全身状態
疲労
寝不足
感冒
自律神経
ストレス
女性ホルモン
月経前状態
気象条件
高温
寒冷
湿度
薬剤
NSAIDs
アスピリン
機序
プロスタグランジン合成阻害によりロイコトリエン産生を促進
消化管からの抗原吸収を促進
J Immunol . 2005 Dec 15;175(12):8116-22.
J Allergy Clin Immunol . 1991 Jan;87(1 Pt 1):34-40.
Br J Dermatol . 2002 Mar;146(3):466-72.
食品添加物のサリチル酸化合物
その他
アルコール飲料
入浴
Br J Dermatol . 1998 May;138(5):898-900.
花粉症飛散時期
といったものがあります。
必ずしも運動だけではないというのが
診断する医者にとって盲点になりがちですね。
よろしければ応援クリックお願いします!

にほんブログ村
【アレルギーの最新記事】