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2022年08月12日

食物依存性運動誘発性アナフィラキシー

食物依存性運動誘発性アナフィラキシーは
(food dependent exercise-induced anaphylaxis、FDEIA)
特定の食物摂取後の運動負荷によって
アナフィラキシーが誘発される疾患です。

1979年に初めて報告されました。
J Allergy Clin Immunol . 1979 Jun;63(6):433-4.

食物としては小麦と甲殻類が多いと言われています。
特に小麦製品ではω5-グリアジンと
Clin Exp Allergy . 2003 Jan;33(1):90-5.
HMWグルテニンの抗原が有名ですね。

食べ物以外という事になると
茶のしずくという石鹸も懐かしいものです。
J Allergy Clin Immunol . 2011 Feb;127(2):531-533.e1-3.

症状の増強因子の確認も必要です。

運動:運動開始後30分未満の発症が75%
 ランニング
 球技
全身状態
 疲労
 寝不足
 感冒
自律神経
 ストレス
女性ホルモン
 月経前状態
気象条件
 高温
 寒冷
 湿度
薬剤
 NSAIDs
  アスピリン
   機序
    プロスタグランジン合成阻害によりロイコトリエン産生を促進
    消化管からの抗原吸収を促進
     J Immunol . 2005 Dec 15;175(12):8116-22.
  J Allergy Clin Immunol . 1991 Jan;87(1 Pt 1):34-40.
  Br J Dermatol . 2002 Mar;146(3):466-72.
食品添加物のサリチル酸化合物
その他
 アルコール飲料
 入浴
  Br J Dermatol . 1998 May;138(5):898-900.
 花粉症飛散時期

といったものがあります。
必ずしも運動だけではないというのが
診断する医者にとって盲点になりがちですね。

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posted by いしたん at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | アレルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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