動脈硬化症の代表的な部位です。
無症候性でも狭窄度60%以上で
年間2%が同側脳梗塞発症率になったり
JAMA . 1995 May 10;273(18):1421-8.
症候性で狭窄率70%以上では
年間10–15%が同側脳梗塞発症率になったりします。
N Engl J Med . 2000 Jun 8;342(23):1693-700.
ということで頚動脈狭窄症は
脳梗塞の重要な原因の一つです。
どの専門科であってもその対応など
知っておきたい病気です。
頚動脈狭窄症は症候の有無、
プラークの性状(表面の状態、狭窄率、血流速度)、
といったことで治療法を選択していきます。
治療法は以下の通りです。
内科治療
抗血小板療法
適応
無症候性なら中等度以上の狭窄か、潰瘍や可動性病変やMESを検出する場合
症候性
治療
アスピリン(バイアスピリン)
クロピドグレル
シロスタゾール
血圧管理
血糖管理
ピオグリタゾン
IMT肥厚の進展抑制効果あり
α-グルコシダーゼ阻害薬
IMT肥厚の進展抑制効果あり
メトホルミン
抗動脈硬化作用を有する
心血管イベント抑制効果あり
ピオグリタゾン
抗動脈硬化作用を有する
心血管イベント抑制効果あり
脂質管理
スタチン
IMT進展抑制効果あり
エイコサペント酸エチル(EPA)
抗血小板作用、TG低下作用、IMT進展抑制効果あり
スタチンと併用を
血行再建
適応
症候性
無症候性
径狭窄率≧70%
面積狭窄率≧90%
最狭窄部血流速度≧200 cm/sec
プラークの不安定性
狭窄の進行を認める
総頸動脈拡張末期血流速度比 が1.3以上(患側で低下)
MR血管撮影で頭蓋内血管描出が不良で灌流不全が疑われる
方法
頸動脈内膜剥離術(CEA)
適応
狭窄率60%以上
頸動脈ステント留置術(CAS)
適応
狭窄率80%以上
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