お買い得アイテムが大集合!買うならやっぱり楽天市場

2022年10月18日

頚動脈狭窄症

頚動脈狭窄症は冠動脈疾患と並ぶ
動脈硬化症の代表的な部位です。

無症候性でも狭窄度60%以上で
年間2%が同側脳梗塞発症率になったり
JAMA . 1995 May 10;273(18):1421-8.
症候性で狭窄率70%以上では
年間10–15%が同側脳梗塞発症率になったりします。
N Engl J Med . 2000 Jun 8;342(23):1693-700.

ということで頚動脈狭窄症は
脳梗塞の重要な原因の一つです。
どの専門科であってもその対応など
知っておきたい病気です。

頚動脈狭窄症は症候の有無、
プラークの性状(表面の状態、狭窄率、血流速度)、
といったことで治療法を選択していきます。

治療法は以下の通りです。

内科治療
 抗血小板療法
  適応
   無症候性なら中等度以上の狭窄か、潰瘍や可動性病変やMESを検出する場合
   症候性
  治療
   アスピリン(バイアスピリン)
   クロピドグレル
   シロスタゾール
 血圧管理
 血糖管理
  ピオグリタゾン
   IMT肥厚の進展抑制効果あり
  α-グルコシダーゼ阻害薬
   IMT肥厚の進展抑制効果あり
  メトホルミン
   抗動脈硬化作用を有する
   心血管イベント抑制効果あり
  ピオグリタゾン
   抗動脈硬化作用を有する
   心血管イベント抑制効果あり
 脂質管理
  スタチン
   IMT進展抑制効果あり
  エイコサペント酸エチル(EPA)
   抗血小板作用、TG低下作用、IMT進展抑制効果あり
   スタチンと併用を

血行再建
 適応
  症候性
  無症候性
   径狭窄率≧70%
   面積狭窄率≧90%
   最狭窄部血流速度≧200 cm/sec
   プラークの不安定性
   狭窄の進行を認める
   総頸動脈拡張末期血流速度比 が1.3以上(患側で低下)
   MR血管撮影で頭蓋内血管描出が不良で灌流不全が疑われる
 方法
  頸動脈内膜剥離術(CEA)
   適応
    狭窄率60%以上
  頸動脈ステント留置術(CAS)
   適応
    狭窄率80%以上

最新のガイドラインも一読あれ!



脳卒中治療ガイドライン2021

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村
posted by いしたん at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
SEO対策テンプレート
医師の気持ち