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2022年11月14日

変形性膝関節症

変形性膝関節症の診断といえば、
ACR 1986年の膝OA分類基準でした。

・臨床および検査所見
 膝関節痛があり以下5項目以上〜感度92%・特異度75%
  年齢>50歳
  こわばり<30 min
  捻髪音
  骨圧痛
  骨腫大
  熱感なし
  ESR<40 mm/hr
  RF<1:40
  SFOA

・臨床およびX線所見
 膝関節痛があり以下1項目以上〜感度91%・特異度86%
  年齢>50歳
  こわばり<30 min
  捻髪音+骨棘

・臨床所見
 膝関節痛があり以下3項目以上〜感度95%・特異度89%
  年齢>50歳
  こわばり<30 min
  捻髪音
  骨圧痛
  骨腫大
  熱感なし

ただしこの基準を用いると早期膝OAの診断は
なかなか難しいものでした。

近年GLA:Dなどの治療プログラムの成功を受け
早期に診断できることが求められています。
バリデーションがまだではありますが、
2018年に国際コンソーシアムが早期診断のための
分類基準の案を提唱してくれました。

●早期膝OAの分類基準案(Semin Arthritis Rheum . 2018 Feb;47(4):457-463.)
・MRIまたは関節鏡所見を用いる場合
 膝痛:10日を超える持続的な膝痛が過去1年間に2回以上
 標準X線像:KLグレード0、1、2
 以下のうち1つ以上
  関節鏡所見
   2つ以上のコンパートメントでICRSグレード1–4
   or
   1つのコンパートメントでグレード2–4かつ周辺軟骨の軟化と腫脹
  MRI所見:以下2つ以上
   軟骨欠損範囲がBLOKSグレード2以上
   軟骨全層欠損の割合がBLOKSグレード2以上
   半月板変性の徴候
   骨髄病変の大きさがBLOKSグレード2以上

・MRIデータがない場合
 患者自記式質問票(KOCS)
  サブスケール4つのうち2つ以上陽性
 診察で以下1つ以上
  関節ラインの圧痛
  関節摩擦音
 X線所見
  荷重下での立位像(固定屈曲位前後像と膝蓋骨軸方向像を含む2つ以上の投影)でKLグレード0–1

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posted by いしたん at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 整形外科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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