ACR 1986年の膝OA分類基準でした。
・臨床および検査所見
膝関節痛があり以下5項目以上〜感度92%・特異度75%
年齢>50歳
こわばり<30 min
捻髪音
骨圧痛
骨腫大
熱感なし
ESR<40 mm/hr
RF<1:40
SFOA
・臨床およびX線所見
膝関節痛があり以下1項目以上〜感度91%・特異度86%
年齢>50歳
こわばり<30 min
捻髪音+骨棘
・臨床所見
膝関節痛があり以下3項目以上〜感度95%・特異度89%
年齢>50歳
こわばり<30 min
捻髪音
骨圧痛
骨腫大
熱感なし
ただしこの基準を用いると早期膝OAの診断は
なかなか難しいものでした。
近年GLA:Dなどの治療プログラムの成功を受け
早期に診断できることが求められています。
バリデーションがまだではありますが、
2018年に国際コンソーシアムが早期診断のための
分類基準の案を提唱してくれました。
●早期膝OAの分類基準案(Semin Arthritis Rheum . 2018 Feb;47(4):457-463.)
・MRIまたは関節鏡所見を用いる場合
膝痛:10日を超える持続的な膝痛が過去1年間に2回以上
標準X線像:KLグレード0、1、2
以下のうち1つ以上
関節鏡所見
2つ以上のコンパートメントでICRSグレード1–4
or
1つのコンパートメントでグレード2–4かつ周辺軟骨の軟化と腫脹
MRI所見:以下2つ以上
軟骨欠損範囲がBLOKSグレード2以上
軟骨全層欠損の割合がBLOKSグレード2以上
半月板変性の徴候
骨髄病変の大きさがBLOKSグレード2以上
・MRIデータがない場合
患者自記式質問票(KOCS)
サブスケール4つのうち2つ以上陽性
診察で以下1つ以上
関節ラインの圧痛
関節摩擦音
X線所見
荷重下での立位像(固定屈曲位前後像と膝蓋骨軸方向像を含む2つ以上の投影)でKLグレード0–1
お役に立てば!
よろしければ応援クリックお願いします!

にほんブログ村