心筋障害が有名かと思いますが、
骨格筋や呼吸筋障害なども起こります。
筋炎の重要な鑑別疾患ですから
きちんと理解したいものです。
アルコール性ミオパチーは
短期間の多量摂取による
急性ミオパチー
(急性壊死性ミオパチー、急性低カリウム性ミオパチー)と
長期間の摂取による
慢性ミオパチー
(慢性アルコール性ミオパチー、アルコール性心筋症)など
さまざまなタイプに分類されます。
アルコール性ミオパチーの機序としては
大きく2つの作用があります。
アルコール自体による直接の筋障害
筋細胞膜の変化
エタノールは筋小胞体からCaを放出させる
糖代謝異常
アルドラーゼ、LDHの活性低下→糖分解が低下
タンパク合成障害
タンパク生合成の低下
ミトコンドリア異常
ミトコンドリアの形態学的異常
ATP産生低下
エタノールによる酸化還元反応を障害
酸化ストレスの増加
アルコールによる間接的影響
栄養障害
ビタミン欠乏
電解質異常
アセトアルデヒドや酢酸
細胞内ATP濃度を低下させる
治療は基本的に原因である
エタノールを避けること(断酒)です。
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