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2021年02月15日

肺膿瘍

肺膿瘍とは病因が宿主の感染防御能を凌駕し
肺実質の壊死(肺の既存構造の破壊)が
生じた疾患です。

つまり殆ど既存の肺構造が破壊されない
一般的な肺炎とは全然違います。

例えば胸部CTの所見であれば
肺の中に空洞病変があるので、
結核、肺癌の腫瘍組織内壊死、
肺嚢胞感染、多発血管炎性肉芽腫症などとの
鑑別が重要になってきます。

また肺に基礎疾患がない人におこる
原発性肺膿瘍もありますが、
免疫不全の確認も必要です。

治療については抗菌薬での治療のみでは
病変のドレナージが不十分です。
よって排痰促進を目的とした理学療法
リハビリが必要不可欠です。

反応が乏しいようなら外科治療も考慮されます。

というわけで研修医くん、
肺膿瘍は抗菌薬さえ投与しておけば
何とかなるという病気ではないのです。

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posted by いしたん at 06:31 | Comment(0) | 呼吸器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月02日

呼吸困難 原因

呼吸困難の原因はいろいろとありますが、
病気の部位の特定から原因に迫るのが
最もわかりやすいと思います。

上気道病変
 ジフテリア
 クループ
下気道・肺病変
 肺胞低換気
  肺炎
   PCP
 換気血流不均等分布
 拡散障害
胸壁・胸膜疾患
 疼痛による呼吸運動障害
  胸膜炎
  帯状疱疹
 胸水貯留
循環障害
 心不全
 肺梗塞
血液疾患
 高度貧血
代謝性疾患
 尿毒症
 アシドーシス
神経・中枢神経
 一酸化炭素中毒
 脳圧亢進症
 呼吸筋麻痺
心因性
 過呼吸症候群

研修医くんでも上記の中で少なくとも
上気道、下気道、心臓の3箇所だけは
すっと確認できる様になっておきたいですね。
救急でも呼吸苦の対応は必須ですから。

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posted by いしたん at 00:02 | Comment(0) | 呼吸器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月28日

PF-ILD

PF-ILD(進行性線維化を伴う間質性肺疾患)は
近年注目される疾患概念です。

間質性肺炎の中の一病型で
特発性肺線維症IPFに類似した
進行性の線維化という予後不良の経過をとる病気です。

原因は何であってもよく、
画像パターンや血液検査などではなく、
表現型により分類されるものです。

具体的にはBMJ Open Respir Res. 2017 Sep 17;4(1):e000212.より

 ILDの診断かつ2年間で以下のいずれかに該当
  FVC% pred(予測値に対する割合)が10%以上低下
  FVC% pred(予測値に対する割合)が5%以上10%未満低下で呼吸器症状の悪化あり
  FVC% pred(予測値に対する割合)が5%以上10%未満低下で画像検査にて線維化の悪化あり
  画像検査で線維化の増悪に相関した呼吸器症状悪化
  ※感染症や心不全などは除外すべし
 HRCTで網状影と気管支拡張あり
  蜂巣肺の有無は問わない
  病変が10%を超える

と定義されています。
これはあくまで臨床試験のinclusion criteriaなので
別の診断基準があってもいいかとは思いますが、
ひとまずこれを頭に入れておきましょう。

この一群の状態にはニンテダニブが有効であり、
咳、急性増悪、FVC低下などが防げる可能性があり、
早めに患者さんを見つけてあげるのがとても重要です。

最近は病態が詳細にわかるようになって、
PF-ILDのように細かい病態からの
治療選択ができるようになってきました。
悪性腫瘍が遺伝子変異により
再分類されているのとそっくりです。

時代の進歩を感じます。

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タグ:PF-ILD 定義 診断
posted by いしたん at 22:05 | Comment(0) | 呼吸器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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