酸素ボンベの使い方が
あまりよく分かっていない
研修医くんがいました。
きっと看護師さんがいつもいらしたのでしょう。
しかし何かあった時に例え一人であっても
きちんと対応できるように準備するのは
医療者として一番重要なことです。
医療安全研修でも必ず聞くと思いますが、
医療ガスとして最も重要な酸素について
もう一度きちんと確認しておきましょう。
まず酸素ボンベの色は黒色です。
ガスのアウトレット・配管は緑色ですが、
緑のボンベは二酸化炭素なので要注意です。
酸素ボンベの内容は大きさの150–200倍に
圧縮された酸素が充填されています。
つまり14.7MPaという高圧ガスです。
酸素ボンベの大きさは、
3.4 L(v3.4):内容量は500 L、φ10 cm × 65 cm
10 L:内容量は1500 L、φ14 cm × 95 cm
47 L:内容量は7000 L、φ23 cm × 140 cm
といった種類あります。
残量の目安は以下の計算式で算出できます。
ボンベ内容積×圧力計指示値×10(L)
他に色々な流量調整器が必要です。
通常口金+フロート式流量計
地面に対して垂直の状態で使う
ヨーク形バルブ+ダイヤル式流量計
バルブ・流量計一体型
どれでも対応できるようにしたいですね。
酸素ボンベの交換の手順です。
使用済み酸素ボンベの元弁を閉める
圧力調整器を外す
使用済み酸素ボンベを取り出しスタンドに新しい酸素ボンベを立てる
使用済み酸素ボンベに「使用済み」、「空」などを表記する
新しい酸素ボンベの防塵フィルムまたはキャップを外す
ボンベの口金部分にある塵を空ふかしで飛ばす
圧力調整気をつける(パッキンの欠損劣化のチェック)
元弁をゆっくり左に回して全開にして、必ず右回りに半回転戻す
接続部から漏れがないか圧力計の指示値が14.0–14.7 MPaであることを確認
取り扱いにおけるヒヤリハットも知っておきましょう。
ボンベが倒れた
接続部で漏れあり
使用中に空になる
圧力計が故障
圧力調整器の取り付け間違い
他のボンベと間違えた
看護師さんがいないから酸素ができませんなんて
もう言わなくてもいいように、
一つずつ学んでいきましょう。
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posted by いしたん at 04:09
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