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2021年05月28日

抗アレルギー薬

抗アレルギー薬とはI型アレルギー反応に関与する
ケミカルメディエーターの遊離、作用を調節する薬
もしくはTh2サイトカインを阻害する薬のことです。

分類
 ケミカルメディエーター遊離抑制薬
 第2世代H1受容体拮抗薬
 トロンボキサンA2合成阻害薬
 トロンボキサンA2受容体拮抗薬
 ロイコトリエン受容体拮抗薬
 Th2サイトカイン阻害薬

といった薬剤のカテゴリが含まれます。
それぞれのカテゴリごとに一覧を覚えて
使い分けをしていきましょう!

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2021年05月26日

アナフィラキシー 重症度

アナフィラキシーの重症度についてです。
軽症か重症かによって対応が全然違いますから
しっかり採点できるようになっておきたいものです。

Int Arch Allergy Immunol . 2017;172(3):173-182.では、、、

 皮膚・粘膜症状
  紅斑・蕁麻疹
   Grade 1:部分的
   Grade 2:全身性
  掻痒
   Grade 1:部分的
   Grade 2:全身性
  口唇・眼瞼腫脹
   Grade 1:部分的
   Grade 2:顔全体
 消化器症状
  口腔内・咽頭違和感
   Grade 1:口や喉のかゆみ・違和感
   Grade 2:咽頭痛
  腹痛
   Grade 1:弱い
   Grade 2:強いが自制内
   Grade 3:持続性の強い腹痛(自制外)
  嘔吐・下痢
   Grade 1:嘔気、単回の嘔吐・下痢
   Grade 2:複数回の嘔吐・下痢
   Grade 3:繰り返す嘔吐・便失禁
 呼吸器症状
  咳・鼻汁・鼻閉・くしゃみ
   Grade 1:間欠的な咳・鼻汁・鼻閉・くしゃみ
   Grade 2:断続的な咳
   Grade 3:持続する強い咳、犬吠様咳嗽
  喘鳴・呼吸苦
   Grade 2:聴診上の喘鳴、軽い息苦しさ
   Grade 3:明らかな喘鳴、呼吸困難、チアノーゼ、呼吸停止、SpO2≤92%、絞扼感、嗄声、嚥下困難
 循環器症状
  脈拍・血圧
   Grade 2:頻脈(+15回/分)、血圧軽度低下、蒼白
    1歳未満<80 mmHg
    1–10歳<80 + 2 × 年齢 mmHg
    11歳以上<100 mmHg
   Grade 3:不整脈、血圧低下、重度徐脈、心停止
    1歳未満<70 mmHg
    1–10歳<70 + 2 × 年齢 mmHg
    11歳以上<90 mmHg
 精神神経症状
  意識状態
   Grade 1:元気がない
   Grade 2:眠気、軽度頭痛、恐怖感
   Grade 3:ぐったり、不穏、失禁、意識障害
 >>>
 最も高い器官症状を重症度とする
 アナフィラキシー
  Grade2以上の症状が複数あり
  Grade3あり

アナフィラキシーの原因によっては
それ毎の重症度のつけ方もある様です。

例えば食物によるアナフィラキシーは
厚労省の診療の手引き2011に重症度分類があります。

 皮膚
  Grade 1:限局性掻痒・発赤・蕁麻疹・血管浮腫
  Grade 2-5:全身掻痒・発赤・蕁麻疹・血管浮腫
 消化器症状
  Grade 1:口腔内掻痒、違和感、軽度口唇腫脹
  Grade 2:悪心・嘔吐
  Grade 3:繰り返す嘔吐
  Grade 4:下痢
  Grade 5:腸管機能不全
 呼吸器症状
  Grade 1:なし
  Grade 2:鼻閉、くしゃみ
  Grade 3:明らかな鼻閉、鼻汁、咽頭喉頭掻痒、絞扼感
  Grade 4:嗄声、犬吠様咳嗽、嚥下困難、呼吸困難、喘鳴、チアノーゼ
  Grade 5:呼吸停止
 循環器症状
  Grade 1なし
  Grade 2なし
  Grade 3:頻脈(+15/分)
  Grade 4:不整脈、軽度血圧低下
  Grade 5:重度徐脈、血圧低下、心停止
 精神神経症状
  Grade 1なし
  Grade 2:活動性変化
  Grade 3:不安
  Grade 4:軽度頭痛、死の恐怖
  Grade 5:意識消失
 >>>
 Grade 3以上でアドレナリン適応

ややこしいですね。
同じグレードという言葉ですし。。。
参考になれば!

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posted by いしたん at 22:04 | Comment(0) | アレルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月15日

疾病利得

疾病利得とは疾患により
何らかの利益を得ている状態です。

例を挙げるとやりたくないことを避けられるとか、
人から心配されるといったことです。

簡単に言うなれば、、、

「病気治りたくない!」

と本気で思っているという意味です。

先日やってきた患者さんが非常に疑わしい方でした。

非常に強い訴えがありますが、
医学的に妥当ではない所見で
相当な解離がある方でした。

アレルギーが数多く確認されていると
本人はおっしゃいますが(約40種類!!)、
抗原特異的IgE抗体測定法のMASTで陽性になっただけで
実際に症状は息苦しさというだけ。
しかも病歴からは疑い物質を別の日には
普通に使えている!!

誰だよ、これをアレルギーと診断したのは。。。

しかも患者さんからの訴えが激しいからか
医師がどんどん薬を強くしていたという経過でした。

他の科のカルテでは手術傷が閉鎖しないということで
難治性と言われていたようですが、
ミュンヒハウゼン症候群の可能性もあるようでした。

ということで疾病利得の問診をしてみました。

具体的には嗜好歴をきく流れの中で
同居人とか仕事を聞き、
仲良いんですか?とかストレスってどうですか?
といった感じでサクサク聞いていきます。

すると出るわ出るわ。不満が大爆発。。。

身体はちゃんとみる。
でも人は心も大事だから
そっちもちゃんと診てもらいましょう。

ということでようやく精神科への受診に
賛同してくださいました。

年余にわたる難治性+モンスターペイシェントだったようですが、
ようやく少しだけ解決の糸口が見えたかもしれません。

ということで疾病利得など
ちょっとデリケートなところを
聞く時ほど淡々とやる方がいい気がします。

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posted by いしたん at 23:27 | Comment(0) | アレルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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