適応を含めて慎重な検討が必要です。
下肢の深部静脈血栓症は
その血栓症の存在部位によって
以下のように分類されます。
中枢型(近位型)
定義:膝窩静脈から中枢側
末梢型(遠位型、下腿型)
定義:膝窩静脈から末梢側
DVT治療の三大目標は
局所症状の改善、肺血栓塞栓症の防止、
血栓後症候群(PTS)の予防です。
末梢型DVTはそもそもが
無症状の症例が多いこと、
下肢静脈エコーで偶発的に見つかっても
数日で消失するものが多いこと、
PTSは中枢型で多いことがわかっています。
ですから抗凝固薬などの治療によって
末梢型DVTの何が改善するのかを
はっきりさせておくことが必要です。
というわけで末梢型DVTは
エコーを1週間ごとに行い中枢進展を観察し、
中枢進展があり、症候性で、出血リスクが低いなら
抗凝固療法を行うというように
ガイドラインで記載されています。
というわけで研修医くん!
ひらめ筋静脈の血栓を認めたからといって
大慌てする必要はありません。。。(^^;)
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