大学病院などでしかなかなかお目にかかれない
医療技術だと思いますが、
そういった施設への紹介をするかどうかは
どの病院で働いていても関係があるものです。
ということで心臓移植の適応疾患は
知っておく必要があると思います。
従来の治療法では救命 or 延命の期待が持てない以下の重症心疾患
拡張型心筋症DCM:最多
拡張相の肥大型心筋症HCM
虚血性心疾患
その他
心筋炎
先天性心疾患
心臓移植適応基準は以下に示されています。
不治の末期的状態で以下のいずれかを満たす
長期間 or 繰り返し入院治療を必要とする心不全
β遮断薬 or ACE阻害薬を含む従来の治療法ではNYHA III度 or IV度
現存する治療では無効な致死的重症不整脈あり
65歳未満が望ましい
本人と家族の十分な理解と協力あり
除外条件は以下の通りです。
絶対的除外条件
肝臓、腎臓の不可逆的機能障害
活動性感染症
サイトメガロウイルス感染症を含む
難治性肺高血圧症
肺血管抵抗が血管拡張薬を使用しても6 Wood単位以上
アルコール性心筋疾患を含む薬物依存症
悪性腫瘍
HIV抗体陽性
相対的除外条件
肝臓、腎臓の障害
活動性消化性潰瘍
インスリン依存性糖尿病
精神神経症
肺梗塞症の既往、肺血管閉塞病変
全身疾患
膠原病
アミロイドーシス
心疾患を見たときに心移植についても
一度は検討してみましょう。
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