経腸栄養をするときに困るのは、
経腸栄養剤に沢山の種類があることです。
比較するのが大変です。
まずは分類を理解するために
ガイドラインを一読することを薦めます♪
そしてカロリーはどのくらいか、
水分量がどのくらいかは
一覧にしておくと選択の際に役に立つと思います。
以下にいしたんの勤務先で使用している
経腸栄養剤についてのメモです。
●腸管機能が不良の場合
成分栄養:窒素源がアミノ酸のみ、消化が不要、医薬品に分類
エレンタール:白湯など300 mLで溶くと1 kcal/mLになる、IBDの患者さんに使います。
消化態:窒素源にペプチドを含むが吸収効率は成分栄養よりいい、医薬品に分類
いしたんはあまり使うことがないので割愛。
●腸管機能は良好の場合
液状半消化態:食品も医薬品もある、栄養のバランスは良い
エンシュアリキッド:250 kcal/250 mL
F2α:200 kcal/200 mL
メイバランス:400 kcal/200 mL→水分制限のある人に
メイバランスmini:200 kcal/125 mL、経管でも使用可能
半固形栄養剤
カームソリッド:400 kcal/400 mL、食道逆流・誤嚥性肺炎を繰り返す人に
ハイネイーゲル:400 kcal/500 mL、pH変化で胃にて液体からゲル状に変化
病態別経腸栄養
肝不全
アミノレバン:約180 mLにといて200 kcal/200 mLに
腎不全
レナウェル3:腎疾患用(低P・低K・低タンパク)、200 kcal/125 mL
糖尿病
インスロー:200 kcal/200 mL、食物繊維により糖質の吸収が緩やか
呼吸不全
ブルモケア:375 kcal/250 mL
オンコロジー用
プロシュア:300 kcal/200 mL、抗炎症作用のEPA配合
免疫調整栄養剤
オキシーパ:375 kcal/250 mL、EPA・GLA配合、抗酸化ビタミンを強化
その他
グルタミン製剤
アバンド:79 kcal、筋肉・皮下組織再生に特化→タンパクが殆ど→腎不全では避ける
@GFO(グルタミン、ファイバー、オリゴ糖):白湯50-100 mLでとく、36 kcal、経腸栄養開始時に
増粘剤・ゲル化剤
つるりんこ:10 kcal
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posted by いしたん at 23:47
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