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2020年10月27日

脳梗塞 失語

脳梗塞の失語はなかなか診断が難しいです。

失語とは言語障害の一つで、
話そうとしても言葉がでない運動性失語と
言葉が理解できない感覚性失語があります。

先日のこと、、、

「声がなんだかでにくいんです」

そんな主訴で受診された患者さんがいらっしゃいました。

一生懸命咽頭を覗き込み研修医くんは

『うーん、多分大丈夫だと思うので
 耳鼻科にいかれてはいかがでしょうか?』

という評価をして帰宅させようとしていました。

まず、大丈夫という表現は避けましょう。
それは判断だからです。

大事なことは診断をつけることです。
上記の状況なら正確には咽頭炎や扁桃炎、
急性喉頭蓋炎などはなさそうと表現すべきです。
であれば耳鼻科受診の推奨は矛盾があると思われます。
正確には診断はわかりませんと説明すべきでしょう。

おっと、脇道にそれました。。。

よくよく聞いてみると、
"突然"喋り出すのが難しくなった
という病歴でした。

突然というキーワードは
詰まった、破れたを想起させ、
脳梗塞が疑われました。

神経診察をしてみるとバレー兆候陽性でした。

結論として左前頭葉のブローカ野に一部跨がる
中心前回の脳梗塞があり、
運動性失語と診断されました。

研修医くんにとっては
失語という診断を下すことが
とても難しいと実感した症例だったようです。

脳梗塞は多彩な症状を呈しますので
診断が難しいケースもありますが、
"突然"というキーワードがあれば
鑑別に挙げておくといいでしょう。

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posted by いしたん at 06:22 | Comment(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月21日

脳死

脳死とは大脳、脳幹を含む
脳全体の機能が喪失した状態で、
全脳死とも言われます。

くも膜下出血、頭部外傷などの原因で
強いダメージを受けると、
脳全体が著しく腫脹します。

その結果脳血流が完全に停止し
このため脳神経細胞が全て死滅するという
病態が考えられています。

脳死に至った後の自然経過ですが、
脳死後、自発呼吸の停止がおこり、
その後すぐ〜数週間後には心停止となります。

しかし近年レスピレーターで
呼吸が止まらないので
脳死という新しい死の概念が出てきました。

ただし人工呼吸器をつけておけば
問題なく体が生き続けるわけではありません。

まず脳からのADH産生停止による
大量の利尿がおこります。
尿崩症などにより血圧低下が起こるため
補液と昇圧剤と抗利尿ホルモン投与などがないと
循環動態の維持が難しいようです。

また脳自体の変化もおこります。
脳死後24時間以上経過すると
脳は自己融解を始めるため、
1週間以上経過すると泥状化して
脳の形態はなくなります。

脳が死んでいるため回復は望めません。
このことは有名だとは思います。

ただ脳の融解が起こることを
初めて知ったレジデントくんは
回復しないということを初めて
実感したということでした。

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タグ:脳死 とは 回復
posted by いしたん at 07:13 | Comment(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月18日

NIHSS

NIHSSは脳卒中の時に使用する
神経学的重症度の指標です。

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血は
医療に携わるなら絶対にみると思いますので、
研修医くんにはNIHSSの採点が
ある程度できるようになってもらいたいものです。

NIH Stroke Scale(NIHSS)
 意識水準
  0:完全覚醒
  1:簡単な刺激で覚醒
  2:繰り返し刺激や強い刺激で覚醒
  3:完全に無反応
 意識障害(質問:今月の月名と年齢)
  0:両方正解
  1:片方正解
  2:両方不正解
 意識障害(従命:開閉眼、手の離握手)
  0:両方正解
  1:片方正解
  2:両方不正解
 最良の注視
  0:正常
  1:部分的注視障害
  2:完全注視障害
 視野
  0:視野欠損なし
  1:部分的半盲
  2:完全半盲
  3:両側性半盲
 顔面麻痺
  0:正常
  1:軽度麻痺
  2:部分的麻痺
  3:完全麻痺
 上肢の運動(左右それぞれで評価、仰臥位では45度)
  0:90度を10秒保持可能(下垂なし)
  1:90度を保持できるが10秒以内に下垂
  2:90度の挙上もしくは保持ができない
  3:重力に抗して動かない
  4:全く動きがみられない
 下肢の運動(左右それぞれで評価)
  0:30度を5秒保持可能(下垂なし)
  1:30度を保持できるが5秒以内に下垂
  2:重力に抗して動きがみられる
  3:重力に抗して動かない
  4:全く動きがみられない
 運動失調
  0:なし
  1:1肢
  2:2肢
 感覚:痛み刺激は胸骨、眉間、爪をおすこと!
  0:障害なし
  1:軽度から中等度
  2:重度から完全
 最良の言語
  0:失語なし
  1:軽度から中等度
  2:重度の失語
  3:無言、全失語
 構音障害
  0:正常
  1:軽度から中等度
  2:重度
 消去現象と注意障害
  0:異常なし
  1:視覚、触覚、聴覚、視空間、自己身体に対する不注意 or 1つの感覚様式で2点同時刺激に対する消去現象
  2:重度の半側不注意 or 2つ以上の感覚様式に対する半側不注意
 >>>
 42点中●点

採点の項目でした。参考になれば!

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posted by いしたん at 10:37 | Comment(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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