主訴とする疾患です。
2017年レディーガガが罹患を告白したため
非常に有名になりましたね。
不眠や抑うつなど精神症状を伴うため
身体科と精神科の協力が必要です。
心療内科の先生に言わせれば
心療内科の真髄のような疾患なのだそうです。
診断基準はどんどん更新されています。
ACR 1990年の線維筋痛症の
分類基準が始まりですが
2010年のACR診断予備基準や
2019年のFDAの診断基準などあります。
今回は2010年のACR診断予備基準
(preliminary diagnostic criteria)を記載します。
Arthritis Care Res (Hoboken) . 2010 May;62(5):600-10.
@広汎性疼痛指数(widespread pain index, WPI)と症状の重症度(symptom severity, SS)スコア
WPI(0–19):過去1週間以上にわたり痛みが続く部位の数
顎:左、右
頚部
胸部
腹部
上背部
下背部
腰部(臀部や大転子):左、右
肩:左、右
上腕:左、右
前腕:左、右
大腿:左、右
下腿:左、右
SS(0–12)
疲労感(fatigue):過去1週間の重症度をつける
問題なし(0)、やや問題あり・ゆるやかで一時的(1)、かなり問題あり・しばしば現れ中くらいの程度(2)、ひどい・広範囲で持続的で生活上の問題が生じる(3)
起床時にスッキリしない感じ(waking unrefreshed):過去1週間の重症度をつける
問題なし(0)、やや問題あり・ゆるやかで一時的(1)、かなり問題あり・しばしば現れ中くらいの程度(2)、ひどい・広範囲で持続的で生活上の問題が生じる(3)
認知症状(cognitive symptoms):過去1週間の重症度をつける
問題なし(0)、やや問題あり・ゆるやかで一時的(1)、かなり問題あり・しばしば現れ中くらいの程度(2)、ひどい・広範囲で持続的で生活上の問題が生じる(3)
一般的な身体症状(somatic symptoms in general)
慢性的な頭痛、易疲労感、過敏性胃腸障害、月経関連障害、めまい、耳鳴り、排尿障害など
症状なし(0)、2–3の症状あり(1)、中等度の症状あり(2)、多数の症状あり(3)
→
WPI ≧ 7カ所 + SS ≧ 5
もしくは
WPI 3–6カ所 + SS ≧ 9
A症状が3カ月以上持続
Bその他疾患の除外
>>>
3つ該当→線維筋痛症と診断
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