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2024年04月02日

サイトカイン放出症候群

サイトカイン放出症候群(CRS)とは
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群と同様に
CAR-T細胞療法に特徴的な副作用です。

CRSはCAR-T輸注後2週間以内の発症が多いです。

症状としては、、、

  発熱
  関節痛
  筋痛
  全身倦怠感、食欲低下
  呼吸苦

といったものが知られています。
Mol Ther . 2010 Apr;18(4):666-8.

病態は活性化したCAR T細胞が
好中球など自然免疫に関わる細胞と共に
強い免疫反応を引き起こします。
その時に沢山の人サイトカインが分泌されます。

例えば、マクロファージからの
IL-1とIL-6が重要だと報告されています。
Nat Med . 2018 Jun;24(6):739-748.
Nat Med . 2018 24 731-738.

CRSでは低血圧、低酸素血症などを呈します。
血液検査では以下の項目は確認したいところです。

 CRP
 フェリチン
 低リン血症
 低フィブリノゲン血症
 APTT延長
 PT延長

治療としてはIL-1阻害薬の報告もありますが、
Nat Med . 2018 Jun;24(6):731-738.
トシリズマブ(アクテムラ)がまず第一です。
Blood. 2014 Jul 10;124(2):188-95.
重要なのはCART細胞の細胞傷害活性を抑制しないことです。

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posted by いしたん at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 血液内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月01日

免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群

免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)は
医療を大きく変える技術である
CAR-T細胞療法に特徴的な合併症です。

症状としては、、、

  錯乱
  痙攣重積
  せん妄
  失語症
  運動機能障害
  傾眠
  意識障害
  書字障害

といったものが知られていて、
病院によっては書字障害で
ICANSのスクリーニングしているところもあるようです。

発症リスクとしてサイトカイン放出症候群が
遷延した症例に起こりやすいようで、
CRSが長引いた患者さんでは注意しておく必要があります。

病態としては脳浮腫、脳内出血といった
重症になることもあります。

必要な検査としては

  頭部MRI
  髄液検査
  脳波検査

などで脳血管障害、中枢神経感染症の除外をして診断しましょう。

治療としては痙攣予防にlevetiracetamを使いつつ
副腎皮質ステロイドを併用していきます。

ステロイドは症状が治れば数日で減量可能ですが、
再燃することもありますので要注意です。
参考にばれば。

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posted by いしたん at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 血液内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月01日

CART細胞療法 悪性腫瘍

CART細胞療法によって悪性腫瘍が起こるのではないか?
最初に開発された当初からそんな副作用の疑念が持たれていました。

そんな報告はないとされてきましたが、
遂にCART細胞療法後のT細胞リンパ腫が報告されました。
N Engl J Med . 2024 Jan 24. doi: 10.1056/NEJMp2400209.
Nat Med . 2024 Jan 24. doi: 10.1038/s41591-024-02826-w.

NEJMの報告によると米国でCAR-T治療患者22人に
新たなT細胞癌(T細胞リンパ腫や大顆粒リンパ球増加症など)が発生しました。
承認済みCAR-Tは米国で3万人弱に使われていることから、
その発生率は極めて低いようではあります。

さしあたり遺伝子配列が読まれた3例では
癌細胞にCAR遺伝子が検出されていますので、
遺伝子導入が悪性腫瘍の原因の可能性もあります。

CART細胞療法の驚くべき治療効果と考えると、
それでもメリットがリスクを大きく上回るので
使用されなくなるということはないとは思いますが、
悪性腫瘍以外の治療に関しては再考される可能性があります。

悪性腫瘍治療後はしばらくの再発評価のために
全身を精査しますので発見もできると思いますが、
5年以降の腫瘍の検索をいつまでやるべきかは
本当に難しい問題になります。

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posted by いしたん at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 血液内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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