AmpCはβ-ラクタマーゼの一つでAmbler分類ではClass Cに属します。
AmpC遺伝子は本来は染色体性なので、AmpCは菌種に特異的に産生されます。
エンテロバクター
Enterobacter cloacae
クレブシエラ
Klebsiella aerogenes
シトロバクター
Citrobacter freundii
セラチア
Serratia marcescens
モルガネラ
Morganella morganii
Providencia rettgeri
Hafnia alvei
緑膿菌
など
しかし、プラスミド性にAmpCを獲得して耐性菌となる細菌もいます。
Klebsiella pneumoniae
Klebsiella oxytoca
Proteus mirabilis
大腸菌(染色体にコードされているがそれは臨床的に問題にならない)
こういった細菌ではESBLとの鑑別が重要になります。
AmpC産生菌の治療上の注意点は
第3世代セフェム系抗菌薬は感受性試験でsensitiveであっても
治療中にAmpCが誘導される or AmpC高度産生株が選択されるため
治療中耐性化が最大20%も起こるため使用を控えるということです。
治療失敗はしたくないので、上記注意点にご留意ください。
治療としては、、、
第4世代セフェム系
セフェピム
カルバペネム系
メロペネム
ニューキノロン系
LVFX
ST合剤
アミノグリコシド系
アミカシン
といった抗菌薬を使うようにしましょう。
参考になれば幸いです。
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