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2025年06月06日

食道カンジダ

食道カンジダは上部消化管内視鏡検査を
行った症例の1%前後でみられる
コモンな疾患です。

どの診療科に進むにしても対処できるように
なっておきたい病気ということです。

症状としては無症状のこともありますし、

咽頭違和感
胸部違和感
嚥下困難
嚥下時痛
心窩部痛
嘔気
嘔吐

といった訴えがあることもあります。

リスクとしては、、、

細胞性免疫不全
 HIV
担癌患者
糖尿病
薬剤
 ステロイド
 抗菌薬
 H2-ブロッカー
 プロトンポンプ阻害薬
 など

といったものが知られています。

診断は、、、

内視鏡で食道粘膜の白苔の確認

白苔培養でカンジダの証明

が基本だと思いますが培養まで行わないことも。

重症度としてはKodsi分類が使われます。
(Gastroenterology . 1976 Nov;71(5):715-9.)

 Grade I
  2 mm以下の白色栓が少数散在
  粘膜充血を伴うが、浮腫や潰瘍なし
 Grade II
  2 mm以上の白色栓が多発散在
  粘膜充血、浮腫を伴うが、潰瘍なし
 Grade III
  直線上に癒合し、塊化した白苔
  粘膜充血や著明な潰瘍を伴う
 Grade IV
  Grade IIIの特徴+粘膜の脆弱化 or 内腔の狭窄

治療についてはフルコナゾールの経口投与が
最も望ましいと言われています。

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posted by いしたん at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 消化器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月03日

Pit pattern

Pit pattern分類は下部消化管内視鏡検査で
なくてはならない評価方法かと思います。
(Dig Endosc . 2010 Jul;22(3):192-9.)

“pit”とは“穴・くぼみ”のことで、
大腸粘膜表面に開口する腺管を意味します。

原理としては、、、

  炎症、過形成、腫瘍などの病態に応じて陰窩の単一管状の腺管構造が変化
  →陰窩開口部(腺口)の形も変化
  →水平な大腸粘膜表面の腺口形態の変化から垂直割面の腺管構造を類推できる

ということだそうです。

以下の特徴があると言われています。

  色素拡大内視鏡で腺管開口部(pit)の形態や配列を詳細に観察
  水平断面に近い病理組織像が得られる
   Pit patternは大腸粘膜表層の腺管の構造異型を反映
  診断の精度が高い
   大腸病変の質的診断や深達度診断に有用

所見は以下のように分類されます。

 I型:類円形、均 一な分布
  正常粘膜
 II型:星芒状、乳頭状
  過形成ポリープ
 III型
  粘膜内限局性病変
  IIIS型:小型類円形、正常pitよりも小型
   →粘膜全層性に発育する腺管構造
  IIIL型:管状、正常のpitより大型
   →低異型腺腫(管状腺腫)
 IV型:脳回状、樹枝状、絨毛状
  →高異型腺腫(絨毛腺腫)
 X型:無構造、不整
  粘膜内癌や粘膜下層浸潤癌が含まれる
  V I(irregular)型
   高度不整なら粘膜下層浸潤癌
  V N(non-structure)型
   粘膜下層浸潤癌

表面を見ただけで診断がつくというのは
何とも凄い時代になったなーと思います。

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ラベル:Pit pattern 分類 IIIL
posted by いしたん at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 消化器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月20日

肝生検

肝生検の適応と禁忌についてまとめました。

■適応
肝機能異常の原因検索
ウイルス性慢性肝疾患の進行度診断
自己免疫性肝炎の診断
原発性胆汁性胆管炎の診断
原発性硬化性胆管炎の診断
アルコール性肝障害の進行度診断
MASHの診断
薬物性肝障害の診断
代謝性疾患の診断
 ウィルソン廟
 高シトルリン血症
 アミロイドーシス
 ヘモクロマトーシス
 肝ポルフィリン症
不明熱(AIDS、悪性リンパ腫等)の病因検索
全身性炎症性疾患、肉芽腫性疾患(サルコイドーシス等)
肝移植後の拒絶反応の診断
遺伝性疾患の家族のスクリーニング

■禁忌
著明な出血傾向
心肺機能不全
横隔膜ヘルニア
腹腔内細菌感染
全身衰弱状態

お役に立てば!

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ラベル:肝生検 適応 禁忌
posted by いしたん at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 消化器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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