深部静脈血栓症を発症後に
慢性期に発症する合併症の一つです。
DVT発症急性期に適切な抗凝固療法を受けたとしても
PTSはDVT発症後1〜2年以内に20〜40%で発生します。
頻度がかなり高いですよね。
症状としては、、、
ほぼ無症状
下腿の皮膚炎
下腿の潰瘍形成
と幅広いです。
病態は、、、
残存した静脈血栓が徐々に器質化
→静脈の狭窄・閉塞性病変や静脈弁破壊
→下肢静脈高血圧
→静脈うっ滞性
と考えられています。
診断基準、重症度分類としては
Villaltaスケールを使用します。
2008年のInternational Society
on Thrombosis and Haemostasis
(ISTH)総会で決定されました。
臨床症状(患者側より)
疼痛:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
こむら返り:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
重だるさ:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
知覚異常:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
掻痒感:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
臨床所見(医療従事者側より)
前脛骨部浮腫:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
皮膚硬化:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
色素沈着:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
発赤:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
静脈拡張:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
下腿圧迫による痛み:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
静脈性潰瘍(15点未満):なし(0)、あり(15)
Villaltaスケールは合計0から33点となります。
PTSの診断
Villaltaスコアが5点以上
or
DVTの既往がある患肢に静脈性潰瘍あり
PTSの重症度分類
軽度
Villaltaスコア5–9点
中等度
Villaltaスコア10–14点
重度
Villaltaスコア15点以上
or
静脈性潰瘍あり
よろしければ応援クリックお願いします!

にほんブログ村