お買い得アイテムが大集合!買うならやっぱり楽天市場

2025年05月30日

血栓後症候群

血栓後症候群(post-thrombotic syndrome、PTS)とは
深部静脈血栓症を発症後に
慢性期に発症する合併症の一つです。

DVT発症急性期に適切な抗凝固療法を受けたとしても
PTSはDVT発症後1〜2年以内に20〜40%で発生します。
頻度がかなり高いですよね。

症状としては、、、

 ほぼ無症状
 下腿の皮膚炎
 下腿の潰瘍形成

と幅広いです。

病態は、、、

 残存した静脈血栓が徐々に器質化
 →静脈の狭窄・閉塞性病変や静脈弁破壊
 →下肢静脈高血圧
 →静脈うっ滞性

と考えられています。

診断基準、重症度分類としては
Villaltaスケールを使用します。
2008年のInternational Society
on Thrombosis and Haemostasis
(ISTH)総会で決定されました。

臨床症状(患者側より)
 疼痛:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 こむら返り:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 重だるさ:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 知覚異常:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 掻痒感:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
臨床所見(医療従事者側より)
 前脛骨部浮腫:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 皮膚硬化:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 色素沈着:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 発赤:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 静脈拡張:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
 下腿圧迫による痛み:なし(0)、軽度(1)、中等度(2)、重度(3)
静脈性潰瘍(15点未満):なし(0)、あり(15)

Villaltaスケールは合計0から33点となります。

PTSの診断
 Villaltaスコアが5点以上
 or
 DVTの既往がある患肢に静脈性潰瘍あり

PTSの重症度分類
 軽度
  Villaltaスコア5–9点
 中等度
  Villaltaスコア10–14点
 重度
  Villaltaスコア15点以上
  or
  静脈性潰瘍あり

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村
posted by いしたん at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 循環器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月17日

動悸

動悸とは心拍動を不快に感じる状態のことです。

原因についてまとめてみました。

心疾患
 不整脈
  頻脈性
   洞性頻脈
    洞不全症候群
   心房性期外収縮
   心室性期外収縮
   上室性頻拍
   心室頻拍
  徐脈性
   洞性徐脈
    洞不全症候群
   徐脈性心房細動
   房室ブロック
  遺伝性不整脈
   心室頻拍(心房細動)
   先天性QT延長症候群
   short QT症候群
   ブルガダ症候群
   カテコラミン感受性心室頻拍
   J波症候群(早期再分極症候群)
   特発性心室細動
 非不整脈
  先天性心疾患
  心拡大
  心不全
  僧帽弁逸脱症
  心臓弁膜症
  心膜炎
  PM誘発性頻拍、不整脈

非心疾患
 貧血
 電解質異常
 発熱
 甲状腺機能亢進症
 低血糖
 褐色細胞腫
 脱水症
 神経調節性失神

薬剤
 アルコール
 カフェイン
 ジギタリス製剤
 三環系抗うつ薬
 βアゴニスト
 喫煙

精神疾患
 不安神経症
 パニック障害

動悸が主訴の患者さんの診察で
動悸とは頻脈のことだと考えていた
レジデントくんがいました。

上記のごとくむしろ徐脈だからこそ
自分の心臓の動きが気になるということもあります。

お間違えないようご注意ください。

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村
ラベル:動悸 とは 原因
posted by いしたん at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 循環器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月31日

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans、ASO)で
足先の冷え、痺れ、潰瘍などで苦しまれている患者さんが
この前の外来でとてもニコニコしておられました。

過去には足趾潰瘍で入院したこともある患者さんで、
基本的に冬は症状が悪くなる疾患なので驚きました。

伺うと電気スリッパを入手して
正月辺りの寒さに負けず快適に過ごせたようです。
つまりレイノー現象 手袋で書いた患者さんと同様、
温めるための運命のグッズと出会ったということですね。笑




【コードなし 3秒で温度感知】電気スリッパ フットウォーマー 2個8000mAhバッテリー付き NTC過熱保護 30秒で速熱 自由に歩ける 3段階温度調節 電気足温器 防寒対策 室内履き 洗濯可能 男女兼用 日本語説明書付き (グレー, S)

もこもこしていて最高です!
先生にもおすすめです!!

とのことでした。

最も寒くなる2月がそろそろなので、
血流障害による足の冷感がある患者さんに
勧めてみようと思います。

よろしければ応援クリックお願いします!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村
posted by いしたん at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 循環器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
SEO対策テンプレート
医師の気持ち