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2024年06月05日

セルトリズマブペゴル

セルトリズマブペゴル(CZP、商品名:シムジア)の
リウマチ因子(RF)の値による継続率の違いについて
RMD openに報告されました。
RMD Open . 2024 Feb 23;10(1):e003975.

RFはFc領域に結合するため
生物学的製剤の中でも抗体製剤の有効性に
影響を与える可能性が示唆されていました。
つまりFc領域を持たないTNF阻害薬であるCZPは
RF高値の関節リウマチ患者で有用である可能性が
あるということです。

スペインの8施設の2010〜2022年で
TNF-α阻害薬が使われた関節リウマチ患者638症例の
752件の治療 (CZP132件, IFX/ADA/GOL 439件, ETA 181件) を
後方視的に解析して、これを示しています。

全体ではTNFiの継続率に差はなかったのですが、
RF高値の症例に限るとCZPが他のTNF-α阻害薬と比べて
有意に継続率が長かったことが示されました。

年齢、メトトレキサートの併用の有無、
先行する生物学的製剤の使用の有無を補正しても
RF 200 IU/mL以上ではCZPが他のTNF-α阻害薬より
有意に継続率が長かったようです。

継続率は有効だから継続していると思われるので
有効性のサロゲートマーカーです。

Fc領域を持たないCZPはRF高値の関節リウマチ患者で
有効であることが日本のANSWERコホートからも示されていますので
他の人種でも再現が取れたということになります。

ということでCZPは挙児希望女性や妊婦、授乳婦に
使われることが多いと思いますが、
RF高値の症例ではCZPは検討されるバイオかと思います。
また同様にFc領域を持たないオゾラリズマブも
RF高値で有用である可能性が示唆されました。

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posted by いしたん at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 膠原病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月04日

フィルゴチニブ

フィルゴチニブ(FIL、エーザイのジセレカという商品)は
JAK1の選択性が高いJAK阻害剤として
日本では2020年から関節リウマチに使用われています。

IFNγの抑制効果が他のJAK阻害薬より少ないため
帯状疱疹が他のJAKiより少ないとも言われていましたが、
それも含めた長期投与安全性について
シャリテーベルリン医科大学から
2024年5月23日のARDに発表されました。
Ann Rheum Dis . 2024 May 23:ard-2024-225759.

7つの臨床試験の結果を統合して
n=3691という膨大な患者数の
長期安全性を解析していました。

@患者集団の情報
FIL100mgの長期投与患者
 1647人
 65歳以上の患者は約19%程度
 投与中央値3.3年
 投与最大値7.7年

FIL200mgの長期投与患者
 2267人
 65歳以上の患者は約19%程度
 投与中央値3.8年
 投与最大値8.3年

csDMARDs併用率(MTX含む)は
FIL100mg群においてFIL200mg群より高かった

A治療中に発現した有害事象(TEAE)
発現率はExposure-adjusted incidence rates/100 patient-years of exposure (PYE)で示されました。

TEAEは全体で18.3-20.1/100PYE。
FILの用量による差はありませんでした。

FIL治療中止につながるTEAEは
FIL200mg群で4.6-5.6/100PYE、
FIL100mg群で3.5-4.7/100PYEでした。

FIL治療中止につながるTEAEは
結核関連検査陽性(活動性結核発症なし)、
COVID-19、肺炎が多かったようです。

B感染症関連TEAE
重篤感染症発現率
 FIL200mg群とFIL100mg群は同等

帯状疱疹
 FIL200mg群で1.2-1.8/100PYE、
 FIL100mg群で0.8-1.5/100PYEと
 有意差があり、用量依存関係がみられました。

 長期投与で帯状疱疹の発現頻度が
 増加しなかったことは重要です。

C悪性腫瘍関連TEAE
全年齢の悪性腫瘍の発現頻度は
FIL用量間で差はありませんでした。

しかし、65歳以上においては
悪性腫瘍はFIL200mg群で有意に高く、
用量依存関係が見られました。

Dその他
心血管有害事象、静脈血栓症、全原因死亡率は
用量間で差がありませんでした。

まとめると帯状疱疹を除いて
用量依存的な有害事象発現は見られず、
長期認容性があることが示されました。

ただし、65歳以上でFIL200mg投与群で
100mg投与群より悪性腫瘍発現率が増えたのは
注意が必要です。

トファシチニブでもそうでしたから
JAKiでは安全性には注意を払って、
悪性腫瘍はきちんとスクリーニングを
かけていく必要がありますね。

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posted by いしたん at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 膠原病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月03日

Nr-axSpA

Nr-axSpA(nonradiographic axial SpA、
X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎)とは
脊椎関節炎の一つです。

強直性脊椎炎(AS)の前段階と考えられる状態ですが、
Nr-axSpAが必ずしもASに進展する訳ではないので、
独立した疾患とされています。

関節変形をきたした後で診断してもどうしようもないので
現実的にはNr-axSpAの段階で捕まえて、
きちんとした治療を施したいものです。

診断基準は特にありませんでしたが、
厚生労働科学研究班による診断ガイダンスが
近年発表されました。

●厚生労働科学研究班による診断ガイダンス
1)45歳未満で発症
 3か月以上の背部痛
 炎症性腰背部痛のいずれかの基準に合致
2)以下を鑑別・除外
 乾癬
 炎症性腸疾患
 反応性関節炎
 硬化性腸骨骨炎
 SAPHO症候群
 びまん性特発性骨増殖症
 線維筋痛症
 心因性腰痛症
 変形性関節症
 など
3)改訂ニューヨーク基準の仙腸関節X線のgrade判定
 「両側の2度以上あるいは一側の3度以上」の基準を満たさない
4)
 a)仙腸関節のMRI所見陽性
 b)以下3つを満たす
   HLA-B27陽性
   他疾患に起因せずに基準値を超えるCRP値増加
   どれか1つ
    関節炎
    踵の付着部炎
    ぶどう膜炎
    指趾炎
    NSAIDs反応性良好
    SpAの家族歴
>>>
1)〜4)の全てを満たす時にnr-axSpAの診断

よく分からない非典型的な腰痛・背部痛を見たら
Nr-axSpAを一度は検討してみましょう。

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ラベル:Nr-axSpA 診断 とは
posted by いしたん at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 膠原病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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