一体どうやって薬価は決まっているんだ!!
とあるレジデントくんが叫んでいました。笑
ナースステーションでは静かにしような。
薬価は最終的には保険者(ペイヤー)や規制当局との
価格交渉によって決定されます。
ただし、そこに至るまでの過程が国によって異なります。
このため医薬品開発を担う企業は
その国々の事情に応じた薬価戦略を立てる必要があります、
医薬品を含めた医療技術の評価方法によって
世界では大きく4種類の方法がとられています。
治療効果重視型(Therapeutic Effectiveness Driven)
導入国
スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、日本など17%の国々
新薬と標準治療との有効性を比較する定性的評価に基づいて価格が決定
@アンメットニーズ、有効性、安全性、使用方法、臨床上の位置付けを規制当局が評価
Aコスト、標準治療の価格、売上予測、国際参照価格(IRP)、公的予算への影響、リバート(割戻金)を考慮して価格交渉→公定価格の決定
費用対効果重視型(Cost-Effectiveness Driven)
導入国
カナダ、イギリス、韓国、オーストラリアなど27%の国々
医療経済データに基づく費用対効果分析
@適切な標準治療(SOC)と比較したICER(増分費用効果比)の定量的評価
A疾病負担、有効性、安全性といった要因を考慮
B実質価格(ネットプライス)が決定
C公的予算への影響、リベート、価格上限(プライスキャップ)などを考慮し公定価格が設定
競争入札重視型(Competitive-Bidding Driven)
導入国
主にアメリカで採用
価格は競争入札によって決定
薬価は民間医療保険料を基準に設定
その後保険適用医薬品リスト(フォーミュラリ)に新薬が追加
予算影響重視型(Budget Impact Driven)
導入国
中国、ラテンアメリカ、トルコ、中東、アフリカなど約50%の国々
価格が国や地域の予算支出能力よって決定される
@新薬はまず富裕層による自己負担や患者支援プログラムを通じて提供される
Aその後民間および公的資金の複数のルートを経て特定の地域や都市へと展開
B最終的に全国規模へと拡大
※販売量増加につれ価格が段階的に大幅(60–80%)に引き下げられることが多い
そして国際参照価格制度(IRP)という
各国が自国の薬価を設定する際に、
他国の薬価を参照する仕組みがありますので、
どの地域から攻めるかも製薬企業にとって重要な戦略になります。
まずは薬価決定のための制度の
基本から押さえていきましょう。
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