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2025年06月01日

難病 就職

難病の患者さんから就職できない!
ということを先日相談されました。

様々な就職先を考えてアプライして、
面接まで行って最後に持病の確認のところで、
「難病って治らないですよね?」と言われて
落とされるということを繰り返してきたようです。

病気があると就職に不利ということは
分かっていてもとても傷ついていて
『どうしたらいいのか分からなくなった!』
と嘆いておられました。

難病は補助があるといっても
かなり治療にお金がかかりますし、
障害者に該当しないとか手帳がないとか
重症度が低いというのは身体的には良くても
制度が微妙に使えないなどで
大変だということもよくわかります。

恥ずかしながらいしたんは相談の際に
知識がなく無力でした。

ということで後日調べてみると
厚生労働省に難病患者の就労支援について
まとまった情報提供がされていました。

例えば難病患者就職サポーターという
ハローワークで利用できる支援があるそうです。

大阪では地域就労支援センターもあるようです。

一度調べてみて訪ねてみては?

また難病患者を雇用すると企業側に
特定求職者雇用開発助成金(発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース)、
障害者トライアル雇用事業、
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)、
障害者介助等助成金、
などが拠出される制度もあるそうです。

もし難病の患者さんご本人、
もしくはご家族など患者さんの近しい人で、
就職活動で行き詰まり悩んでいる方の
次の一手の一助になれば幸いです。

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ラベル:難病 就職 不利
posted by いしたん at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月21日

患者アドボカシー

患者アドボカシーとは患者さんの立場に立って、
政策や制度面の問題解決に取り組む活動のことです。
Advocacyとは擁護とか弁護という意味です。

近年、疾患に関する様々な問題に対して
医療者のみならず、患者さん、
いつか患者さんになる人(つまり健常者)、
企業、行政など沢山の立場の方が
協力して解決していくことが重要だと
言われるようになってきました。

しかし医療者に遠慮をしてしまう方が
日本人の患者さんには多く、
なかなか正直に相談することができない
という方は少なくないと思います。

また病気のために体調が悪くそんな余裕もないこともあります。

医療者の関わりよりも非医療者の言葉の方が
必要な時がきっとあると思います。

そんな時は患者アドボカシー団体を
頼ってみてはいかがでしょうか?
実際にそういった活動をしている患者アドボカシー団体として
Global Colon Cancer Associationなどの
患者団体だったり、企業に設置されたものが知られています。

参考になれば!

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posted by いしたん at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月14日

Global Colon Cancer Association

Global Colon Cancer Association(GCCA)は
世界の大腸癌患者さんのための国際的な患者団体です。

先日GCCAを見学させていただきました。

IMG_6273.jpg

何だか色々なものがとてもスタイリッシュで、
とっても可愛いグッズと共に
とても読みやすくみやすいリーフレットなどに
まずは感動してしまいました。

医師だけでやっているとこういうデザイン性って
なかなか出てきませんよね。。。

さて、お母様が大腸癌になったことをきっかけに
息子さんがGCCAを設立したということも感動しました。
その後大腸癌に関する啓発を世界中で行うまでになった
様々な工夫は目から鱗でした。

運営面について特に重要だと思うのは
善意とかボランティアのみで運営していくと
どうしても息が続かないということ。
関わるスタッフにはきちんとした報酬が出せるような
金銭的な仕組みを組み込んだ経営方針を
策定することが重要だと知る事ができました。

また運営を体調が悪い患者さんが全て担うのは
とても難しいということも知りました。
明日、あなた自身が患者になるかもしれない。
来週、あなたのご家族が大腸癌になるかもしれない。
つまり患者会は患者だけの問題ではない!
そういう考えでGCCAは健常者が
運営に関与しているそうです。

また患者さんに寄り添うということを考えると、
家族や職場、友人などとは違って、
インターネットではなく顔同士が見られるような関係性で
自分と同じ気持ちを共有できる方と
病院外で関わることができる場を設けていることは
とっても羨ましいなと思いました。

メイクの仕方などを教え合ったり、
世界の他の患者団体とつながったりして
イキイキしている患者さんの写真などを拝見すると
とてもいいものだと思いました。

また患者アドボカシー活動もGCCAは行っておられました。

色々と目から鱗でした。
患者さんにもまずはお伝えしたいと思います。

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posted by いしたん at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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