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2026年01月08日

医薬品 割戻

医薬品の薬価の決定には
割戻(リベート)という仕組みが
重要な役割を果たしています。

割戻金とは製薬企業が薬を公定価格で販売した後に
売上高や販売量に応じてペイヤーや政府機関に
支払う金額のことです。
つまり実質的に価格を引き下げることになります。

では何故わざわざそういった面倒なことをやるのか?
目的は製薬企業が国際的な競争力を保つためです。

ある国でだけ非常に安い薬価がつくと
国際参照価格という仕組みで
他の国の薬価も大きく低下してしまうからです。

重要なのは製薬企業がペイヤーとの交渉を
非公開で行うということです。
つまり実際にどのくらいの割戻をやっているかは
第三者には分かりません。

このため公定価格が高いからといって
リベート支払い後の実際の収益が高いとは
必ずしも言えないということです。
投資家は注意したいところです。

この割戻の問題点としては
薬価が過剰に上昇することが挙げられます。

このため特にアメリカにおいて
無保険の患者に高額な自己負担を強いることになり、
他国の薬価も上昇するため
本来治療を必要とする患者に対して
医薬品へのアクセスを制限することになります。

かといって薬価が安すぎると
次のイノベーションを起こすことができなくなりますので、
なかなか難しい問題です。

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ラベル:医薬品 とは 割戻
posted by いしたん at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月18日

国際参照価格

国際参照価格(IRP、International Reference Pricing)とは
各国が自国の薬価を設定する際に、
他国の薬価を参照する仕組みのことで、
薬価の設定の際にとても重要な概念です。

ただしIRPの適用方法は国によって異なります。
つまり参照にするからといって医薬品の価格が
全くその通りになるわけではない点に注意です。

例えば治療効果を重視して薬価を設定する国々では
IRPが薬価算定式に組み込まれています。
つまり、グローバルな価格調整を重視するということです。
例えば日本ではアメリカ、フランス、
ドイツ、イギリスの薬価を参照します。

EU加盟国についてもアメリカや日本を含む
数十か国の薬価を参照しますが、
EUはひとつの国ではないので、
国家予算によって薬価は
一元化されてはいない点に注意が必要です。

また、費用対効果重視型を重視して
薬価を設定する国々では
IRPはあくまで参考情報として取り扱われます。
一応見とくよーという程度でしょうか。

予算影響重視型の国々では
IRPは価格上限として利用されることが多いようです。

IRPは他国の公定価格にも影響を与えることが分かります。
だからこそ保険償還や薬価設定の際は
どの国から薬を上市するかという選択が
企業にとっては極めて重要だということになります。

結論としてアメリカでは薬価が
高く設定される傾向があるので
新薬の初回上市市場として魅力的という結論に
どうしてもなってしまいます。
ボストンやペンシルベニアや西海岸で
製薬企業が強くなる訳です。笑

最後にIRPを参考にリベート(割戻金)も加味して
薬価の公定価格が決定されます。

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posted by いしたん at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月27日

薬価

薬価が高すぎる!!
一体どうやって薬価は決まっているんだ!!

とあるレジデントくんが叫んでいました。笑
ナースステーションでは静かにしような。

薬価は最終的には保険者(ペイヤー)や規制当局との
価格交渉によって決定されます。
ただし、そこに至るまでの過程が国によって異なります。
このため医薬品開発を担う企業は
その国々の事情に応じた薬価戦略を立てる必要があります、

医薬品を含めた医療技術の評価方法によって
世界では大きく4種類の方法がとられています。

 治療効果重視型(Therapeutic Effectiveness Driven)
  導入国
   スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、日本など17%の国々
  新薬と標準治療との有効性を比較する定性的評価に基づいて価格が決定
   @アンメットニーズ、有効性、安全性、使用方法、臨床上の位置付けを規制当局が評価
   Aコスト、標準治療の価格、売上予測、国際参照価格(IRP)、公的予算への影響、リバート(割戻金)を考慮して価格交渉→公定価格の決定

 費用対効果重視型(Cost-Effectiveness Driven)
  導入国
   カナダ、イギリス、韓国、オーストラリアなど27%の国々
  医療経済データに基づく費用対効果分析
   @適切な標準治療(SOC)と比較したICER(増分費用効果比)の定量的評価
   A疾病負担、有効性、安全性といった要因を考慮
   B実質価格(ネットプライス)が決定
   C公的予算への影響、リベート、価格上限(プライスキャップ)などを考慮し公定価格が設定

 競争入札重視型(Competitive-Bidding Driven)
  導入国
   主にアメリカで採用
  価格は競争入札によって決定
   薬価は民間医療保険料を基準に設定
   その後保険適用医薬品リスト(フォーミュラリ)に新薬が追加

 予算影響重視型(Budget Impact Driven)
  導入国
   中国、ラテンアメリカ、トルコ、中東、アフリカなど約50%の国々
  価格が国や地域の予算支出能力よって決定される
   @新薬はまず富裕層による自己負担や患者支援プログラムを通じて提供される
   Aその後民間および公的資金の複数のルートを経て特定の地域や都市へと展開
   B最終的に全国規模へと拡大
   ※販売量増加につれ価格が段階的に大幅(60–80%)に引き下げられることが多い

そして国際参照価格制度(IRP)という
各国が自国の薬価を設定する際に、
他国の薬価を参照する仕組みがありますので、
どの地域から攻めるかも製薬企業にとって重要な戦略になります。

まずは薬価決定のための制度の
基本から押さえていきましょう。

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ラベル:薬価 設定 制度
posted by いしたん at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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