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2025年03月22日

脳血管性認知症

脳血管性認知症は認知症の代表的な病型で、
脳血管性認知症は段階的に進行することが特徴的です。

DSM-IV-TR、ICD-10など様々な診断基準がありますが、
NINDS-AIRENの診断基準が
最も代表的な診断基準だと言われています。

NINDS-AIRENの診断基準

 A:認知症
  a:記憶障害と2つ以上の認知機能(見当識、注意力、言語、視覚空間機能、行動機能、運動統御、行為)の障害あり
  b:臨床的診察と神経心理学的検査の両方で確認することが望ましい
  c:機能障害は日常生活に支障をきたすほど重症(脳卒中に基づく身体障害によるものは除く)
  ※以下の除外基準を満たす
    神経心理検査を妨げる意識障害、せん妄、精神病、重症失語、著明な感覚運動障害なし
    記憶や認知機能を障害する全身性疾患や他の脳疾患なし
 B:脳血管障害
  a:神経学的診察で、局所神経症候を認める(片麻痺、下部顔面神経麻痺、バビンスキー徴候、感覚障害、半盲、構音障害)
  b:脳画像(CT、MRI)で明らかな多発性の大梗塞、重要な領域の単発梗塞、多発性の基底核 or 白質の小梗塞、広範な脳室周囲白質のいずれかの病変あり
 C:AとBの間隔が3ヶ月以内
  a:明らかな脳血管障害後3ヶ月以内に認知症が起こる
  b:認知機能が急激低下か、認知機能障害が動揺性 or 段階的に進行
 >>>
 A、B、Cの全てを満たすと診断

参考になれば!

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posted by いしたん at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月18日

頚動脈狭窄症

頚動脈狭窄症は冠動脈疾患と並ぶ
動脈硬化症の代表的な部位です。

無症候性でも狭窄度60%以上で
年間2%が同側脳梗塞発症率になったり
JAMA . 1995 May 10;273(18):1421-8.
症候性で狭窄率70%以上では
年間10–15%が同側脳梗塞発症率になったりします。
N Engl J Med . 2000 Jun 8;342(23):1693-700.

ということで頚動脈狭窄症は
脳梗塞の重要な原因の一つです。
どの専門科であってもその対応など
知っておきたい病気です。

頚動脈狭窄症は症候の有無、
プラークの性状(表面の状態、狭窄率、血流速度)、
といったことで治療法を選択していきます。

治療法は以下の通りです。

内科治療
 抗血小板療法
  適応
   無症候性なら中等度以上の狭窄か、潰瘍や可動性病変やMESを検出する場合
   症候性
  治療
   アスピリン(バイアスピリン)
   クロピドグレル
   シロスタゾール
 血圧管理
 血糖管理
  ピオグリタゾン
   IMT肥厚の進展抑制効果あり
  α-グルコシダーゼ阻害薬
   IMT肥厚の進展抑制効果あり
  メトホルミン
   抗動脈硬化作用を有する
   心血管イベント抑制効果あり
  ピオグリタゾン
   抗動脈硬化作用を有する
   心血管イベント抑制効果あり
 脂質管理
  スタチン
   IMT進展抑制効果あり
  エイコサペント酸エチル(EPA)
   抗血小板作用、TG低下作用、IMT進展抑制効果あり
   スタチンと併用を

血行再建
 適応
  症候性
  無症候性
   径狭窄率≧70%
   面積狭窄率≧90%
   最狭窄部血流速度≧200 cm/sec
   プラークの不安定性
   狭窄の進行を認める
   総頸動脈拡張末期血流速度比 が1.3以上(患側で低下)
   MR血管撮影で頭蓋内血管描出が不良で灌流不全が疑われる
 方法
  頸動脈内膜剥離術(CEA)
   適応
    狭窄率60%以上
  頸動脈ステント留置術(CAS)
   適応
    狭窄率80%以上

最新のガイドラインも一読あれ!



脳卒中治療ガイドライン2021

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posted by いしたん at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月10日

抗痙縮薬

抗痙縮薬は脳性麻痺、脳卒中、
脳外傷、脊髄損傷、多発性硬化症などが原因の
痙縮を改善するための薬です。
簡単に言えば筋弛緩薬の内服薬です。

まずは抗痙縮薬の種類を押さえることからです。

中枢性筋弛緩薬
 クロルフェネジンカルバミン酸エステル
 エペリゾン塩酸塩
 アフロクアロン
 チザニジン塩酸塩
 バクロフェン:最も強い効果を示す

末梢性筋弛緩薬
 ダントロレンナトリウム水和物

それぞれの薬剤に注意すべきポイントなどありますが、
一口に抗痙縮薬とまとめられてもその機序は
かなり違うということをまずは覚えておきましょう。

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posted by いしたん at 22:28| Comment(0) | 卒中科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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