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2024年10月17日

脊髄小脳変性症

脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration、SCD)は
小脳と脊髄が主座で神経細胞が破壊、消失していく疾患です。

小脳性運動失調を主体として
眼球運動障害、眼球運動失行、
末梢神経障害(運動ニューロン障害)、
ミオクローヌスてんかん、
錐体路徴候、錐体外路徴候
認知機能障害、嚥下障害、声帯外転不全など
様々な症状を呈することがある疾患群の総称です。

SCDは孤発性と遺伝性に分類され、
様々な疾患が含まれます。

遺伝性はさらに常染色体優性遺伝性SCD(AD-SCD)と
常染色体劣性遺伝性SCD(AR-SCD)、
さらにX染色体連鎖性SCDに分類されます。

特にSCDのうち常染色体優性遺伝するものを
脊髄小脳失調症(spinocerebellar ataxia、SCA)と呼び、
SCAは2023年現在50型(SCA50)まで報告されています。

色々な疾患が含まれるので、
SCDの原因も色々と含まれますので、
必ずしもCAG トリプレットリピート伸長、
つまりポリグルタミン病とは限りません。

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posted by いしたん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 神経内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月02日

MMSE

MMSE(Mini Mental state examination、ミニメンタルステート検査)は
認知症のスクリーニングとして
よく使われる検査方法です。

日本語版をMMSE-J精神状態短時間検査改訂日本版と言います。
(Mini Mental State Examination-Japanese、MMSE-J)
評価項目、採点については以下の通りです。

■質問票
1 (5点)
 今年は何年ですか
 今の季節は何ですか
 今日は何曜日ですか
 今日は何月ですか
 今日は何日ですか
2 (5点)
 ここは何県ですか
 ここは何市ですか
 ここは何病院ですか
 ここは何階ですか
 ここは何地方ですか(例 関東地方)
3 (3点)
 物品名3個(相互に無関係)
 検者は物の名前を一秒間に一個ずつ言う。
 その後、被験者に繰り返させる。
 正答一個につき1点を与える。
 3例全て言うまで繰り返す。(6回まで)
 何回繰り返したかを記す。
4 (5点)
 100から順に7を引く(5回まで)。
 または「フジノヤマ」を逆唱させる
5 (3点)
 3で提唱した物品名を再度復唱させる
6 (2点)
 (時計を見せながら)これはなんですか
 (鉛筆を見せながら)これはなんですか
7 (1点):次の文章を繰り返しさせる。
 「みんなで力をあわせて綱を引きます。」
8 (3点) (3段階の命令)
 「右手にこの紙を持ってください」
 「それを半分に折りたたんでください」
 「それを私に渡してください」
9 (1点) (次の文章を読んでその指示に従ってください。)
 「目を閉じなさい」
10 (1点) (何か文章を書いてください。)
11 (1点) (次の図形を書いてください。)

>>>

採点して満点は30点です。
24点〜27点で軽度認知障害(MCI)の疑い、
カットオフ値の23点を下回る場合は
認知症の疑いとなります。

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posted by いしたん at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 神経内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月29日

小径線維ニューロパチー

小径線維ニューロパチー(small fiber neuropathy、SFN)とは
小径有髄線維(Aδ)、無髄線維(C)などの
小径線維が優位に障害される末梢神経障害の一型です。

疼痛を伝達するAδやCなどが障害され
痛みの侵害受容器が破壊されるという病態から、
灼熱感などの強い疼痛を伴う表在感覚障害だったり
自律神経障害が主な症状です。

検査で重要なのは大径有髄線維を反映するから
末梢神経伝導検査が正常となることです。
客観的なエビデンスがなかったから
不定愁訴かなーという風に片付けられていることもあります。

SFNの原因は以下のように多岐にわたります。
J Neurol Sci . 2004 Dec 15;227(1):119-30.

代謝性疾患
 糖尿病性ニューロパチー
 ビタミン欠乏性ニューロパチー
 など
中毒性疾患
 アルコール性ニューロパチー
 薬剤性ニューロパチー
 有機リン中毒
 など
遺伝性疾患
 Fabry病
 家族性アミロイドポリニューロパチー
 急性間欠性ポルフィリン病
 など
感染性疾患
 HIV関連ニューロパチー
 ハンセン病
 など
急性自律性感覚ニューロパチー
傍腫瘍性感覚性ニューロパチー

免疫介在性疾患:非典型例
 シェーグレン症候群
 神経サルコイドーシス
 血管炎
 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎
 など

参考になれば!

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posted by いしたん at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 神経内科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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