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2024年08月05日

移植腎

移植腎は腎生検をして病理的診断を下し
適切な治療を選択することで、
短期・長期の腎移植の成績向上につながるとされています。

移植腎病理診断国際基準にはBanff分類があります。
1993年に初版が策定され
Kidney Int . 1993 Aug;44(2):411-22.
その後も改訂が続いています。

Banff分類は移植腎の病変を分類します。
初版では、、、

正常

拒絶反応
 超急性拒絶反応
 境界病変(軽微な急性拒絶反応)
 急性拒絶反応
 慢性同種移植腎症(chronic allograft nephropathy、CAN)
  慢性拒絶反応

拒絶反応に関連しないもの
 移植後リンパ増殖性疾患
 非特異的所見
 急性尿細管壊死
 急性間質性腎炎
 シクロスポリン関連腎症(急性・慢性)
 腎被膜下障害
 移植前内皮細胞障害
 腎乳頭壊死
 de novo腎炎
 移植後再発性腎炎
 移植前腎障害
 サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)感染

と分類されます。
その後、尿細管間質病変、糸球体病変、血管病変を
それぞれスコア化します。

尿細管間質病変
 間質炎症(i)
 尿細管炎(t)
 間質線維化(ci)
 尿細管萎縮(ct)

糸球体病変
 糸球体炎(g)
 移植糸球体症(cg)

血管病変
 動脈炎(v)
 細動脈硝子化(ah)
 動脈線維性内膜肥厚(cv)

その後拒絶反応を発症時期ではなく、
AMBRとTCMRに分類されるなど
様々な点で改訂が進んでいます。
。。。だんだん長くなってきたので、今日はここまで!

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posted by いしたん at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 泌尿器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月06日

排尿障害

排尿障害は蓄尿障害と排出障害に
大きく分けて考えていくことが必要です。

尿をうまく貯められない蓄尿障害は
蓄尿症状として、、、

 昼間頻尿
 夜間頻尿
 尿意切迫感
 尿失禁
 遺尿症:自分の意思と無関係に尿が出てしまうこと
 夜間遺尿(夜尿症)

といった症状が見られます。
逆にそういった訴えの排尿トラブルは
蓄尿障害の原因を探ることになります。

排出困難のタイプでは
排出症状と排尿後症状が見られます。

排出症状
 尿勢低下
 尿線分裂、尿線散乱
 尿線中絶、尿線途絶
 排尿遷延、遷延性排尿
  尿が出るまでに時間がかかる
 終末滴下、終末時滴下
 遅延性排尿
  尿が出始めてから終了まで時間がかかる
 尿線細小化
 二段排尿・三段排尿

排尿後症状
 残尿感
 排尿後尿滴下

です!

ということでまずは排尿障害があれば
症状に応じてどちらの種類なのかを
しっかりと区別して鑑別を進めていきましょう!

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posted by いしたん at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 泌尿器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月06日

腎移植

腎移植は腹膜透析、血液透析に並ぶ?
末期腎不全に対する腎代替療法の一つです。

だんだんと実施件数は増えているようで、
2019年では2057例に施行されています。

一般内科でも知っておくべきかと思うのは
レシピエントの年齢制限はないということです。

アメリカのコホートでは高齢者でも
腎移植患者の生命予後は
透析患者に比較して有意に延長したという事実があります。
Nephrol Dial Transplant 25: 1680–1687, 2010

日本では死体腎移植(献腎移植)より
生体腎移植が多いのは昔からの特徴です。
夫婦間の移植も多いことと、
適応となるレシピエントの高齢化により
高齢者ドナーが増えているそうです。

もちろん高齢者は様々な併存症があり、
その評価が非常に重要です。
具体的には70歳以上のレシピエントの場合、
移植後2年を乗り越えられないなら透析の方がいいそうです。

またドナーの生命予後を脅かしてはいけません。
残腎機能のについては、
腎移植ドナーは腎提供前の
腎機能の約30%程度を失うようです。
ただし蛋白尿や高血圧などなければ
CKDは必ずしも進行しないと言われています。

1年後eGFR<30 mL/ min/1.73 m2のリスク因子に
ドナーの年齢と、
ドナー体表面積に対するクレアチニン値が
挙げられています。

高齢者だからと腎移植を諦めるのは違います。
どのような患者さんにどのような方からの
腎臓を移植すべきか個々の症例を
しっかりと評価することが必要です。

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posted by いしたん at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 泌尿器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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