何か色々と調べても分かりにくいです。
研修医くんが素朴に疑問を持ってきてくれました。
虫垂腫瘍はその名の通り虫垂に発生する腫瘍ですが、
虫垂腫瘍は大腸癌取扱規約の一部として
ガイドラインなどでは取り扱われています。
ただし虫垂悪性腫瘍は罹患率が0.12人/100万人と
稀と考えられていることもあり、
あまり分かりやすい記載にはなっていないこともあります。
またWHO分類と上記、大腸癌取扱規約では
少し分類が合っていなかったこともあり、
なかなか整理することが難しいという感覚は
無理がないかと思います。
整理はできていないと思うのですが、
分類ではなく実際の病名を並べてみました。
良性上皮性腫瘍
腺腫
管状腺腫
管状絨毛腺腫
絨毛腺腫
鋸歯状腺腫
低異型度虫垂粘液性腫瘍(Low-Grade Appendiceal Mucinous Neoplasm、LAMN)
高異型度虫垂粘液性腫瘍(high-grade appendiceal mucinous neoplasm、HAMN)
悪性上皮性腫瘍(虫垂癌)
腺癌
乳頭腺癌
管状腺癌
低分化腺癌
粘液癌
印鑑細胞癌
髄様癌
杯細胞型カルチノイド
カルチノイド腫瘍
扁平上皮癌
未分化癌
神経内分泌腫瘍
NET
NEC
Mixed adenoneuroendocrine carcinoma
EC cell, serotonin-producing NET
杯細胞型カルチノイド
L cell, Glucagon-like peptide-producing and PP/PYY-producing NETs
Tubular carcinoid
転移性腫瘍
多くの種類の虫垂腫瘍病変があることがわかります。
まずは上記を確認いただいて、
その後それぞれをどうやって鑑別していくかを
学ぶという流れかと思います。
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